ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ジョウトの双星気まぐれ事件簿コミュの豪華船パーティの超絶バトル 7

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
チャプター7・一騎当千、心に秘めて


ダイゴ「鋼鉄拳技・雷刃拳(こうてつけんぎ・らいじんけん)!」
レイ「フリーズブラストですわ!」
組員達「うぎゃーっ!!」
一足先にデッキに来ていたダイゴ達は、見張りの人員を全滅させていた。
レイ「いい感じですわシアン!」
シアン「フリフリ〜!」
軽くではあるが、シアンを激励するレイ。
ダイゴ「あらかたは片付いたかな?」
辺りの様子を見て、少し息を整えるダイゴとボスゴドラ。
レイ「少しは戦いやすくはなりましたわね。」
ダイゴ「迎え撃つ場合は、背中に壁を背負え…か。入口に向かっての攻撃が効果ありだからね。本番は…これからと言った所か。」
2人で落ち着いてデッキの先端に向かう。背伸びをするレイ、腕組みをして目をつぶるダイゴ。と、
ドゴォーンッ!!
船の内部から爆発音が轟いてきた。
レイ「きゃあっ!」
ダイゴ「この爆発は…彼女たちか。」
それに続いて、大音量の放送が聞こえてきた。
放送『総員に告げる、エンジンルームが何者かによって破壊された。こちらで確認した所、犯人はメインデッキに逃走した模様。総員、ただちにメインデッキに向かい犯人を殲滅せよ。繰り返す…。』
レイ「これは…ソウシロウさんの声ですわ!でも、タイミングが早くは無いですか?」
ダイゴ「いや、これでいい。管制室って言うのは船のブレイン、いかなる不測の事態も素早く原因を究明し、乗組員に状況を報告するのが仕事だ。だから、このタイミングでの放送は大正解なんだ。」
レイ「それでは…。」
ダイゴ「あぁ、間髪いれず敵が来るよ。」
ダイゴがそう言った時だった。
「ギシャーッ!!」
デッキの上の階からポケモン達が襲いかかってきた。
レイ「奇襲!?」
ダイゴ「くっ!味な真似を…!」
とっさに、ダイゴがボスゴドラに指示を出そうとしたその瞬間だった。
???「フリージング・ストライクッ!」
突風と共に、猛吹雪がポケモン達に炸裂する。
ダイゴ「この技は…確か、伝説の三鳥(さんちょう)の1匹・フリーザーが使う技。」
レイ「フリーザーを扱うトレーナー…もしや?」
???「どうやら、フリーザーの気読みと私の悪い予感は的中した様ね。」
上を見上げるダイゴとレイ。鮮やかに羽を羽ばたかせるフリーザーから女性が飛び降りてきた。
レイ「カンナさん!」
着地し、眼鏡を中指で直すと2人の方に近づく。
ダイゴ「やはり君だったか。どうしてこんな所に?」
カンナ「どうしたもこうしたも無いわ。フリーザーがミオリの気を感じるって言うから、また厄介事に巻き込まれてるんじゃないかな?って思って来てみたら案の定よ。」
レイ「オホホホ…何と言うか、ご迷惑を…。」
ダイゴ「ハハハ…頭が上がらないな。」
カンナ「まぁ、いいわよ。あの子の知り合いになると慣れたものだわ、乗りかかった船ってね。大体の状況は読めた、授業の前に掃除をしましょう。」
レイ「掃除って…さすがは教師ですわ。」
ダイゴ「なんにせよ強力な戦力が加入だな。ソウシロウ達もそろそろ来るはずだが…。」
ちょうどダイゴがそんな事を言った時だった。
ソウシロウ「サイコブラスター!」
ミリア「チルタリス、破壊光線。」
デッキにつながる2つの通路から、巨大な光線が撃ち出される。それに押されるように組員やそのポケモン達が吹き飛ばされていく。
ダイゴ「噂をすればってヤツだな。」
ソウシロウ「よう、おそろいの様で…。」
ソウシロウ・アイラ・ミリアの3人と、フィオ・イーブイ・ミリアのチルタリスの3匹がぞろぞろとやってきた。
ソウシロウ「って、カンナ?」
アイラ「あっ、本当だ!カンナちゃん、どうしたの?」
カンナ「ごきげんようソウシロウ君、アイラも久しぶりね。訳を言うと…ミオリに呼ばれた…。」
あきれ顔で答えるカンナ。大体の事を察したソウシロウは、ただ苦笑いするだけだった。
組員「貴様ら〜!!」
ソウシロウ達から遅れてきた様な間隔で、通路から次々と組員達が集まってきた。
ソウシロウ「これはまた大人数で…。」
ダイゴ「逆にチャンスだな、一気にせん滅出来るぞ。」
カンナ「この人員ならいけるでしょう。レイ、アイラ。あなた達は下がってて。」
レイ「はい!」
アイラ「任せたよ!…ん?ねぇ、アレ…。」
ふとアイラが指さした先に、人影がいくつか見える。
ダイゴ「おいソウシロウ、アレは…。」
ソウシロウ「あぁ、多分な。そして、あいつらって事は…嫌な予感しかしねぇな。」
マリア「敵影確認ッス。リーダー、いくッスよ!?」
ミオリ「思いっきりやりなさい!ブラーネ、シャドウホール!」
一か所に集まった組員達を包むように、黒色の透明な膜が張られた。そして、いつの間にかソウシロウ達の前にブラーネが現れる。
ブラーネ「ふうっ。みなさん、危ないので極力さがってください。」
レイ「無茶しますわねぇ…。」
カンナ「…後で説教決定ね。」
上空では、マリアがミオリの腕をつかみ、ぐるぐると回していた。
ミオリ「ハァ〜ハァ〜ハッ!うちらの究極の合体技、受けてみなさい!!」
マリア「何でも貫く1本槍、その威力味わうッス!」
ミオリ「究極!!メテオインパクトォ…キィークッ!!」
ブラーネが作ったシャドウホールの中心に向かって、マリアはミオリを投げ飛ばす。踵から下りていって、それを押し潰すようにミオリのキックが突き刺さる。
ブラーネ「あの中は、外からの衝撃をすべて吸い込み、再現する特殊空間。そこにミオリの全力の蹴り、しかも中心にクリーンヒットしたという事は…。」
ソウシロウ「あの中にいるやつら全てに、ミオリの蹴りがはいってるって事だな…簡単に言えば。」
アイラ「まさに地獄じゃないですか〜。」
ミオリがホールの中に消えて行く瞬間、シャドウホールが割れた。そして、
組員達「ギィヤァーッ!!」
あちらこちらにすっ飛んで行く組員達。まるで、火のついたまま落ちてきてから破裂した花火のように勢いよく飛んでいる。
ソウシロウ「おいフィオ、サイコバリア張っておけ。」
フィオ「あいよ〜。」
ソウシロウ一行を青い壁が包み込む。それにガンガン当たる吹き飛ぶ組員達。
フィオ「あーあーあー…、こりゃリアルな生き地獄ですな〜。」
ダイゴ「同情の余地無し…とは思っていたが、これは可哀想だな。」
組員が吹き飛ぶ中、ミオリは腕を上に付きあげていた。
ミオリ「我が蹴りの威力に、一片の手加減なし!!」
カンナ「…あきれた。」
ソウシロウ「何の宣言だよ。…ん?」
ミオリの1人馬鹿舞台を、冷ややかな目で観覧していた一同。そんな中、ソウシロウの携帯電話が震えた。
ソウシロウ「俺だ。…あぁそうか、やはりな。メールで画像を送れるか?…よし、じゃあ俺のケータイに。…そうだ、すぐに頼む。」
電話だったようで、誰かと話して手短に切ったようだ。
ダイゴ「誰からだ?」
ソウシロウ「俺の知り合いの、腕利きの情報屋だ。アンダーソン・コーポレーションがどうも気になって、調べてもらってたんだ。そしたら出てくる出てくる、チリやらホコリやら真っ黒いお腹の真実ってね。」
フィオ「うっわ、すっげー気になる!どういう事?」
ソウシロウ「まぁ急かすなよ。簡単な内容は、当事者に聞くのが1番だろ?…出てこいよ、腹黒社長のご子息さんよ…。」
誰かを呼ぶように、台詞を吐き捨てるソウシロウ。すると、メインデッキのすぐ上の踊り場の所から誰かが歩いて出てきた。
???「ふん、凡人の割にはカンが利くじゃないか。」
ダイゴ「やはりな。この嫌味な話し方は、お前か…クリフ!」
下に倒れている組員達と一緒の格好をしたクリフが、腕組みをしながら得意げに現れる。
クリフ「どうも僕達の邪魔をする輩がいると思ったら…君たちか。」
ミオリ「あら〜?なんか不思議そうね、私達が大活躍してちゃおかしい?」
クリフ「あたりまえじゃないか。君達の様な凡人軍団が、どうして妨害するのか…不思議に思ってた所だ。」
レイ「ぼん…!?あなたは…!」
クリフの毎度の挑発に、レイは少しノッてしまったがソウシロウが冷静に返す。
ソウシロウ「オイオイ、レイよ。あんな挑発、ノるだけ人生においての汚点だぜ。」
フィオ「そうだよ。しかも、その凡人軍団に今から負けるんだよアイツ。凡人以下のポンコツレベルだっつーの!」
ダイゴ「“馬鹿と言った奴が馬鹿”のいたちごっこの様な理屈だが、なるほどな…確かにフィオ君の言う通りだな。」
ソウシロウ達は思わず笑った。
ソウシロウ「ハハハッ!…じゃあ、お笑いついでにアイツらの悪行を聞いてもらおうか。」
アイラ「うぇーい!聞きたいで〜す!!」
ソウシロウ「いいだろう。あいつら、いっちょまえに会社を名乗っているが、実は根も葉もない嘘だ。」
ダイゴ「いきなりの核心の所をついたな。…って嘘だと?」
ソウシロウ「あぁそうさ。お前の親父や周りの会社には、“貿易会社”として通っているが、本当は正真正銘の“犯罪組織”だったのさ。」
ミオリ「犯罪組織?まーた大きく出たわね。」
ソウシロウ「麻薬・ポケモンの密輸、違法ドーピング剤の製作・販売などなど、手に染めたいけない事は数知れず。さっき、ロケット団やシャドーの幹部が関わってるって言ったろ?実は関わっているどころの話じゃなかったのさ。」
カンナ「なるほどね、私にも読めてきたわ。元々その2人も社員だったという訳ね。しかも幹部クラス…とか?」
ソウシロウ「察しがいいな、その通りだ。役職も2人そろって専務と常務らしい、大層な話だよ。」
ブラーネ「では彼は…さしずめ“作戦実行部隊隊長”とでもいう所ですか?」
ソウシロウ「だろうな。」
ミオリ「でもさ…。」
周りの状況を見て、ミオリが口を挟んできた。
ミオリ「この状況見たら、自分の子供でも解雇じゃないの?」
レイ「オホホホホ!違いないですわね〜!」
また一同は笑う。
ソウシロウ「こんだけ雑兵倒せば、確かにそうも思われても仕方ないわな。」
クリフ「ふ、ふん。雑魚を倒した所で何をいい気に…。」
と言っているクリフの表情は、改めて見た光景に少し引きつっていた。
ミオリ「まさか、これで打ち止めって訳ないわよねぇ?」
アイラ「いやいや、これで終わってくれるなら、それはそれで助かるんですケド…。」
心からの言葉を出すアイラ。
クリフ「これで終わりと思うな!まだこっちには、200の精鋭が…。」
ソウシロウ「…今から俺らにやられに来るのか?」
クリフお得意の小さい自慢をしようと思ったら、ソウシロウがうまく口を挟む。
クリフ「くっ…貴様ぁっ!」
ソウシロウ「そうはならない…と思わない方がいいぜ。なんせ、俺達が相手なんだからな。」
ミオリ「そうね、これだけ“一騎当千”力がそろったら、誰が来ても…ねぇ。」
フィオ「自分の力を過信する訳じゃないけど、全員1撃で粉砕できるよ多分。」
ブラーネ「養殖組とは違う…と言う所を、大いに知らしめたほうがいいですね。」
ダイゴ「伊達にホウエンの元チャンプの名を名乗ってるわけではないからね、全力を出させてもらうか。」
カンナ「良かった、明日は休みで。長い事会議室に缶づめだったから、ストレスが…。」
レイ「ここで発散ですか?…全く、元四天王は考える事が違いますわね。」
アイラ「確かに、ここまでそろっていると、誰が来ても負ける絵が見えないですね!」
ミリア「マリア、私達は援護に回るよ。」
マリア「了解ッス!旦那達には、め一杯暴れてもらうッスよ!」
空気が変わった。ソウシロウ達の気合と言うか、気迫みたいなものがあふれ出てくる。
ソウシロウ「一騎当千、その恐ろしさ…身を持って知ってもらおう!!!」

次回、チャプター8・とっておきの切り札VS伏された悪魔の力

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ジョウトの双星気まぐれ事件簿 更新情報

ジョウトの双星気まぐれ事件簿のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。