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ジョウトの双星気まぐれ事件簿コミュの豪華船パーティの超絶バトル 5

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チャプター5・こっちには最高の作戦を、あっちには最悪の結果を…

ソウシロウ「さて…と、それじゃ作戦会議と行きますか。」
部屋のテーブルを囲み、ソウシロウ達は各々で座った。
ダイゴ「相手の戦力はわかった、次はどう仕掛けるか…だな。」
ソウシロウ「いつもなら、先手を取って一気呵成に攻めてハイ終了〜なんだけど、今回ばかりはそうはいかないな。」
アイラ「どーゆーこと?いつも通りじゃ駄目なの?」
ミオリ「今回はこっちも大所帯だからね、機動力は落ちるし。」
フィオ「そうそう、室内戦では機動力が物を言うからね。必要な分だけ暴れて、無駄な破壊をせずに作戦終了ってね。」
ソウシロウ「だが、物は考え様だ。“先の先”を取るのも一つの手だが、今回は“後の先”を取る。」
アイラ「後の先?」
ブラーネ「カウンターアタックの事です。相手にわざと攻撃を出させて、相手の勢いを利用しこちらの攻撃の威力を増させる、少々リスクの高い行動です。」
ソウシロウ「だが、ハイリスクになるのは博打のカウンター。しっかりと作戦を立てたカウンターは、限りなくローリスクハイリターンだ。しかもカウンターに関しては、その戦術を得意とする先生がいるからな。」
そう言うとソウシロウは、ダイゴの方を向く。
ダイゴ「いや、先生ってお前なぁ…。」
ソウシロウ「ふん、本当の事だろうが。…では改めて、作戦会議と行こうか。」
ミオリ「そうね。ミリア、そっちの実行時刻と内容…わかる範囲で教えて。」
ミリア「了解です。えー、作戦開始は午後9時。艦内放送後にすぐ行動に移るよう言われてます。」
レイ「艦内放送でございますか?」
ミリア「はい。消灯案内と同時に、ポケモンの“うたう”により艦内の乗客を余すところなく眠りに誘い、そのスキにターゲットを…と言われています。」
ミオリ「表向きはしっかりした作戦ね。」
ソウシロウ「相手が悪かったがな。」
フィオ「そうだね。ソウシロウは術解きの印を知ってるし、ミオリとミリアは催眠術は効かないし。僕とブラーネはエスパータイプ技自体通用しないしね。」
ダイゴ「僕も催眠術の類は平気だ。地元で修業したからね。」
アイラ「あたしはばっちり効く気が〜…。」
レイ「私も…。」
ミオリ「当然よね。まぁ、方法はあるから安心なんだけど。ブラーネ?」
ブラーネ「承知しました。ではお2人、私の前に…。」
アイラとレイは、ブラーネの前に正座をして座った。
ミオリ「ブラーネの力で、一時的に催眠術避け能力を付加させるわ。2人とも、ブラーネの目を良く見ておいて。」
アイラ・レイ「はーい。」
ブラーネ「では…行きますよ。はっ!」
何か気の様な物を送ったブラーネ、2人は少し動きが止まる。
ミオリ「…どう?」
ミオリがそう聞くと、ゆっくりと口を開く。
アイラ「…うん、大丈夫。何か…頭の中に入ってきたような…。」
ブラーネ「暗示の様なものです。最低でも2時間ほどは、ポケモンの歌はもちろん催眠術も効きません。」
レイ「それは便利ですわね。」
ソウシロウ「まずは、相手のファーストアタックの完全防御は完璧だ。その後の襲撃に来た敵は軽くあしらうとして、役割分担するか。」
アイラ「役割?」
ソウシロウ「そうだ。相手の頭と足を同時に奪い、一気にせん滅する。」
ダイゴ「いつもながらに簡単に言うな君は。と言う事は、作戦内容はすでに立っているという事か?」
ソウシロウ「まぁ、そう言うこった。」
アイラ「頭と足?」
ミオリ「そうそう、船のエンジンと管制室をいただくって事…よね?」
ソウシロウ「その通りだ。」
ソウシロウは、乗船した時にもらったパンフレットを広げた。
ソウシロウ「俺達が居るのはここ、ほぼ中央の客室だ。」
レイ「管制室とエンジンルーム…、近いのはエンジンルームですわね。」
ダイゴ「だが、管制室まではほぼ直進だな。どう分けるんだソウシロウ?」
ソウシロウ「そうだな…よし。まずは管制室の攻略、ここは俺とアイラで行く。」
アイラ「えぇっ!私ですか!?」
ミオリ「まぁそうなるでしょうね。作戦上、私とソウシロウとダイゴ君は別れなきゃバランス悪いし、ポケモンの事も考えてだろうしね。」
ソウシロウ「あぁ。フィオとイーブイを先頭にして、一気に管制室まで駆け抜ける。管制室を制圧して、敵をデッキに集める。そこを一気に片付けるって戦法だ。」
ミオリ「お得意の先手必勝パターンね、ヘマしないでよ?」
ソウシロウ「誰に対して言っている。まぁ任せろ、したたかに軽やかに決めてみせるさ。」
レイ「アイラさん、お気をつけて。でもソウシロウさんが一緒ですから、安心していいですわ。」
アイラ「うん!出来る事、やれる事、全力でガンバる!」
ソウシロウ「お次はエンジンルーム。ここはミオリに行ってもらう。」
ミオリ「おっしゃ〜任せて!…って、私ひとり?」
少しきょとんとするミオリ。
ソウシロウ「当然だろ。おまえが言ったんだろ?俺とお前とダイゴは別れたほうがいいってな。」
ミオリ「言ったけどさぁ…。せめてでいいから、ミリア付かない?」
ダイゴ「彼女は景品か。」
少々珍しいダイゴのツッコミが入った所で、そのミリアからフォローが入る。
ミリア「ミオリ様、ご安心を。エンジンルームにはマリアがいます、彼女にはこの事を伝えておきますので。」
ミオリ「マジで!?良かったーっ。」
力一杯に喜ぶミオリ。
ミオリ「ミリア、ご褒美に合コン誘ったげる。」
ソウシロウ「どんな褒美だ。」
ミリア「いえ、結構です。」
アイラ「二つ返事で拒否!」
レイ「まぁ、当然ですわね。」
ソウシロウ「ゴホン。じゃあ、概要を伝える。」
咳を一度して、改めて話を続ける。
ソウシロウ「エンジンルーム内と近辺の敵を殲滅後、メインエンジンのみを破壊。敵を潰しながらデッキに移動してくれ。」
ダイゴ「ちょっと待てソウシロウ、メインエンジンなんて…破壊して大丈夫なのか?」
当然の質問をするダイゴ。だが、ソウシロウは笑って返す。
ソウシロウ「さして問題ない。あまり知られてはいないが、サントアンヌにはサブエンジンが搭載されている。」
レイ「確か、サブエンジンはメインエンジンのすぐ近くという話を聞いたことがありますが?」
ソウシロウ「その話はフェイクだ。メインの近くにあるのは、実は第2のメインエンジンなんだ。サブエンジンは、管制室の真下辺り。」
ミオリ「足を崩して、相手様の動揺を誘うってわけね?」
ソウシロウ「そう言う事だ。」
ダイゴ「なるほど読めてきたぞ。ミオリちゃんがエンジンルームを攻略した後、ソウシロウが占拠した管制室から敵を誘導し一網打尽…って言う事だな?」
ソウシロウ「さすがは俺の親友、察しがいいな。って事は、残ったお前とレイの仕事は…わかってるな?」
ダイゴ「もちろんだ。デッキに先回りして…。」
レイ「先に来た敵を叩く…ですわね?」
ミオリ「あらら、レイちゃんも察しがいい〜みたいな?」
アイラ「でも…。」
アイラが口ごもる。
アイラ「ダイゴ君は強いのはさっきのバトル見てわかってるけど、レイちゃんは危険だよ!」
レイ「あら、アイラさん知らなくって?私、バトルもたしなみますのよ?」
ソウシロウ「ダイゴや俺達までとは言わないが、そこらへんの奴は敵わないほど強いぜ?」
レイ「しかも今回のお相手は怪しい組織の皆さん、手加減の必要はなさそうですもの…ブッ潰してやりますわ!」
レイの目つきが変わった。
アイラ「うわ〜、レイちゃんまで…。」
ミオリ「アハハ!面白くなってきたわね。」
ソウシロウ「ったく、面白がるなよ。さてと…俺達の行動開始は、部屋に奴らが乗り込んできたら…にしようか。」
ダイゴ「わかりやすいな。わかった、そうしよう。」
ミオリ「部屋はどうするの?チーム分けしたなら、そのチームごとに集まった方がいいんじゃない?」
ソウシロウ「そうだな。じゃあダイゴの部屋にダイゴとレイ、俺の部屋に俺とアイラだ。」
ミオリ「じゃあ私は、もちろん私の部屋に行くわ。」
ソウシロウ「よし、作戦は出そろった。後はベットするだけだ。」

・・・・・・・・

午後9時。敵の作戦開始の時間が来た。
船内放送「消灯時間となりました、プクリンの歌でごゆっくりお休みください。」
船内にプクリンの歌が流れ始めた。
アイラ「…始まったね…。」
念のため、コソコソ声で話すアイラ。
フィオ「足音が一斉に動き始めた、ここに来るのも時間の問題かな?」
ソウシロウ「だな。一部屋複数で動いてるか、まぁ…何人で来ても問題ないがな。」
話をしながらも、耳を澄ませて敵の動きを探るソウシロウとフィオ。
フィオ「問題としては、どうやって敵をうまく引き寄せるかだよね〜。」
根本的な問題を投げかけてきた。
ソウシロウ「どうやってって…普通に布団にもぐって待てばいいだろうが。」
当然の答えを返してきた、そりゃそうなのだが。ここでアイラが、何を思ったのかあるアイディアを出してきた。
アイラ「今度、深夜のドラマで軽いベットシーンがあるんですよ。」
フィオ「ふぇっ?いきなりどしたのアイラちん?」
アイラ「どーしても1人じゃイメトレが進まなくって。」
ソウシロウ「だから、どうだって言うんだ?」
いきなりの宣伝に少し困惑するソウシロウとフィオ。
アイラ「だから…ごにょごにょごにょ…。」
ソウシロウに耳打ちするアイラ、横で少々聞こえたフィオが先に反応する。
フィオ「いやいやいや…何考えてるの?」
ソウシロウ「いやいや…本当に血迷ったかオイ?」
アイラ「いーからいーから!!」
ベットにソウシロウを押し込むアイラ。
ソウシロウ「どぅわ!…フィオ、とにかく相手がスキを見せたらしとめろ。」
フィオ「オッケー。…ただ、アイラちん…大胆すぎね?」
そう一言残し、姿を消すフィオ。と、その時。通路の方から音がした。
ソウシロウ「来たか。…ってか、本当にやるのか?」
アイラ「これも経験ですから、協力してください。」

一方部屋の外では、黒ずくめの怪しい服の2人組の片方が、部屋のカギを外していた。
男組員A「…よし、ロック解除。おい、中の様子はどうだ?」
もう片方の男が、ドア越しに中の様子を探ろうと、耳をドアに当てていた。
男組員B「う〜ん、どうしてかな。中から音がするんだ。」
男組員A「何?歌を聞いて眠っているんじゃないのか?」
男組員B「そのはずなんだが…。」
男組員A「まぁいい、中に入ってみよう。」
2人は警戒しつつ、ゆっくりとドアを開け入っていく。と、
アイラ「んっ、はぁっ!はっ、だめっ、おかしっくっ!なっちゃっ、うぅっ!」
ギシギシと激しく揺れるベットの音と共に聞こえてきたのはアイラのあえぎ声だった。
男組員A「おいおい、これはもしかして…。」
男組員B「セックス中かよ…。」
男としての本能か、アイラの声に過剰反応した2人は、導かれるようにベットの方に近づく。ソウシロウの着ていたはずのYシャツを着ているアイラが、何か(と言ってもどう見てもソウシロウなのだが)をまたいで、体を上下させていた。本来の目的などとうに忘れた2人は、もっと見たいと部屋に足を踏み入れた瞬間だった。
男組員A「がぁっ!!」
いきなり片方の男が、白目を向いて倒れた。
男組員B「なっ!?おっ…。」
おい、どうした!と声をかけようと隣を向いた瞬間、目の前にフィオが瞬間移動してきた。
フィオ「ちょっとちょっと、他人の愛の巣の邪魔するってさ、人としてどうなの?」
フィオの目が赤く光る。
男組員B「がぁっ!!」
男は力なく倒れた。その様子を確認すると、ベットからアイラが出てきた。下着にソウシロウのYシャツと、かなりエロい格好である。
アイラ「おぉ、さすがはフィオ君。仕事が早いですね〜。」
その後ろからソウシロウが、あきれながら出てきた。ボクサーパンツ一丁である。
ソウシロウ「うまく行ったからいいものの、何を言い出すかと思ったら…。」
フィオ「いきなり“セックスしてる風に誘ってみよう”だもんね〜。」
ソウシロウ「いったい誰が吹きこんだんだか…。」
アイラ「もちろんミオリちゃんです!」
やっぱりとは思っていたが、一瞬空気が凍る。
ソウシロウ「…あの馬鹿…。」
フィオ「罰ゲーム決定だね。」
アイラ「うっはぁ…ミオリちゃん災難〜。」
ソウシロウ「はぁ…さて、気ぃ取り直して作戦開始だ。フィオ、アイラ、抜かるなよ?」
フィオ「合点、ソウシロウ!」
アイラ「了解です!」
ソウシロウ達は部屋を後にする。目指すは敵の頭・管制室。


同時刻、サントアンヌ号上空。ある人物がある鳥ポケモンに乗って空を飛んでいた。
カンナ「結構遅くなってしまったわね。もう9時か…。」
元カントー四天王のカンナである。現在は、地元であるシノ島の塾講師をしている。今日はヤマブキシティで月に1度の講習会の日で、会食が思いのほか延びてしまったらしい。
フリーザー『大変ですね。島まではあと30分と言った所です、もう少し我慢を。』
シノ島に生息するフリーザー、人の言葉を話せるカンナの親友で、もちろんミオリなどとも面識がある。
カンナ「あら?あれは…サントアンヌ号。珍しいわね、あの船が走るのを見れるなんて。」
かなりの上空を飛んでいたが、ふと下を見たカンナが偶然見つけた。
フリーザー『ん?カンナさん、ちょっといいですか。』
カンナ「どうしたの?」
島に向かっていたフリーザーが飛行を止めて、目をつぶるフリーザー。
フリーザー『やっぱり…。カンナさん、あの船にミオリさんが乗ってますね。遠くなので微小ですが、ミオリさんの気を感じます。』
カンナ「ミオリの?なんであの船に…。まさか、また面倒事に首をつ込んでいるんじゃないでしょうね…。」
フリーザー『可能性はゼロでは無いでしょうね。気になるなら、行ってみますか?』
カンナ「そうね、いやな予感がするわ。フリーザー、進路変更よ。」
フリーザー『わかりました、目標サントアンヌ号…まいります。』
一転して、サントアンヌ号に進路を向けフリーザーは飛行していった。

カンナ、参戦決定。


次回、チャプター6・迅速、確実がモットーですから

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