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ジョウトの双星気まぐれ事件簿コミュの豪華船パーティの超絶バトル 2

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チャプター2・パーティ開幕、友との再会


パーティ当日。
レイの招待で来たソウシロウ・ミオリ・アイラの3人とポケモン達は、特別客室を借りて着替えをしていた。…と言っても、すでにレイは用意が終わっていたしソウシロウもすぐに着替え終わったので、この2人とフィオ・ブラーネ、レイのグレイシア・シアンは先に会場に乗り込んでいた。
ソウシロウ「しかし、普段着なれていないからかな。首やら、手首やら、違和感が…。」
肩や手首でもこってるかのように、グリグリと回すソウシロウ。職業柄、普段は動きやすい格好しかしないソウシロウは、スーツなどの礼服を着慣れていないのだ。
レイ「ですけど、随分とイメージが変わるものですわね。」
フィオ「本当だよね。髪をもうちょっとそろえたら、ダイゴ兄ちゃんみたいだし。」
レイとフィオも、普段見慣れないソウシロウに少し驚いている。
ソウシロウ「む、そうか?」
ブラーネ「えぇ。かなり似てらっしゃいますよ。」
シアン「クルル〜ッ。」
ソウシロウ「…まぁ、悪い気はしないな。」
柄にもなく照れるソウシロウ。それを見て、フィオは何も言わず少し笑っていた。
ソウシロウ「つーか、ミオリとアイラ…遅いな。」
フィオ「あー、そーいや遅いね。」
(スーツなのに)愛用のデジタル腕時計を見る。ほぼ同時に着替始まったはずだが、尻尾にスカーフを巻きさっさと出てきたブラーネをはじめとして、シアン・フィオ・レイ・ソウシロウと会場に集まってきたが、いまだにミオリとアイラとイーブイが出てこない。
レイ「女性の着付けは時間がかかりますし…。」
フォローのつもりで言ってみたレイ。
ブラーネ「着ているのが、あのドレスですからね。もう少し…時間はかかるかと。」
わざと目線をそらして、ブラーネは苦笑いしながら言った。
ソウシロウ「あの…ドレス?フィオ、知ってるか。」
フィオ「まっさか。」
と、そんな事を話していると、ホールの入口の方が少し騒がしくなった。
ソウシロウ「あ?なんだ。」
フィオ「う〜ん、誰か来たみたいだけど。…人が多すぎて誰かはわからないな。」
耳を澄まして良く聞くと、聞き覚えのある元気な声が聞こえてきた。
???「はいは〜い。撮影会は後で少し時間は取るから、ちょっとどいてね〜知り合い待ってるんで〜。」
レイ「あっ、ミオリさんの声ですわ。」
ソウシロウ「やっと来たか。」
人込みを分け、ミオリとアイラとイーブイが出てきた。
ミオリ「ごめーん、少し手間取っちゃった〜。」
ソウシロウ「…おい。」
フィオとレイとシアンは絶句した。
アイラ「ミオリちゃ〜ん、やっぱり少し恥ずかしいよぉ〜。」
もじもじしながら恥ずかしそうに、ミオリの陰に隠れるアイラ。
ブラーネ「えぇーと、まぁ…こういう事です。」
なぜか申し訳なさそうに、ブラーネがトーンを落とし一言そう言った。
ミオリ「えっ?てか、どしたのみんな?」
どこからどう見てもサーナイトの格好をしているミオリ。
アイラ「これなら、まだステージ衣装の方がマシかも…。」
どことなくリーフィアの様な雰囲気のアイラは、なぜか肩を落としている。その横で、
イーブイ「ブイブイ…。」
アイラの足に前足を置き、慰めるかのようにうなずくイーブイ。
ソウシロウ「簡単に説明しろミオリ、これは何だ。」
あきれた…と言うか、もはや色々諦めたような眼をして、ソウシロウが聞いてきた。
ミオリ「何って言われたら…ポケモン擬人化ドレスーッ!って言うしかないでしょ。」
フィオ「ポケモン…。」
レイ「擬人化ドレス…。」
さらに絶句した。あまりにも出来がよすぎて、気色が悪いくらい似ているからである。
ブラーネ「ミオリが、大切なポケモンコンテストの際に気合を入れるために来ているものです。私は多少なりとも慣れた所はありますが、初見だと…そうなりますよね…。」
ため息交じりの声で、淡々と説明をするブラーネ。
ソウシロウ「…おまえも苦労してるな。」
ブラーネ「えぇ、大分…。」
そんな一同の空気も気にせず、ミオリはガンガン進めて行く。
ミオリ「さぁみんな?おいしい物いっぱい食べて、思いっきり楽しもう〜!!」
ズカズカと前だけを見て進むミオリを見て、一同は思う。
ソウシロウ(あの向こう見ず加減…。)
フィオ(少しは…。)
ブラーネ(見習った方が…。)
アイラ(いいのかなぁ…。)

・・・・・・・

ミオリ・アイラ「ん〜!お・い・し〜!!」
すでに出されていたバイキングメニューを、片っ端から手をつけている2人(アイラの量だけ数倍近くあるが…)。
ソウシロウ「色気より食い気とも、言ったものだな。」
ブラーネ「全くですね。」
近くのテーブル席に、シャンパンを片手に陣取るのはソウシロウとフィオとブラーネ。レイは知り合いとの挨拶に出回っている。
フィオ「レイも大変だよね。相手も同じような同業者だし。」
ソウシロウ「こういう所の付き合いが大切だからな。特に、レイみたいに親が大会社の社長とかだと特に…な。」
フィオ「なるほどね〜。」
相も変わらず食べ物を口に運ぶ作業が止まらないアイラ。
ミオリ「アイラ、大丈夫よ。そんなに急がなくても逃げたりしないって。」
アイラ「わかってないなぁミオリちゃん〜、おいしい温度の内にいただくのが、食べ物に対するマナーなんだよ。」
得意げに語るアイラ。
ミオリ「なんだか、アイラが語ると重みを感じるわね〜。」
と、ミオリの肩が誰かとぶつかった。
ミオリ「おっとと、ごめんなさい。」
???「おいおい、待ちなよ君。ぶつかっておいて、ごめんじゃないだろう?」
ぶつかった…と言うか、ぶつかってきた男が言いがかりをつけてきた。
アイラ(この人…。)
いつもなら、少し怒ってやいのやいの言う所だが、場所も考えて少しこらえたミオリ。
ミオリ「あっはは、ごめんってば。謝るからさ?」
???「だから、君はわかってないなぁ。ぶつかられたんだから…。」
いきなり手を挙げるその男。
???「同じぐらいの痛みを味わなきゃいけないじゃないか!」
ミオリではなく、アイラを狙って平手を繰り出す。だが、ミオリが寸前の所で男の腕をつかんだ。
アイラ「キャッ!」
ミオリ「ちょっと、何やってるのアンタ。狙いは私じゃないの?」
さすがに少しキレたミオリ。
???「気の強い女は、好みじゃないんだ。」
ミオリ「こいつ…。」
アイラ「ミオリちゃん…。」
この事態に一番早く気づいたのは、あいさつ回りをしていたレイであった。
レイ「ミオリさん、アイラさん。どうかしましたの?」
???「んっ?なんだ、君の知り合いか。」
レイの顔を見るなり、気安く声をかける男。
レイ「あなたは…クリフ。」
クリフ「久しぶりじゃないか。この世間知らずの知り合いが君だったとはね。」
ミオリ「世間知らずって…!」
アイラ「ミオリちゃん!」
ミオリを何とかなだめるアイラ。正直言って爆発寸前である。
レイ「世間知らずはどちらかしら。どんな理由であろうとも、女性に手を上げるなど紳士の行動ではないと思いますが?」
クリフ「言っていろ。僕はこのコに僕の様な大富豪の生活がいかに素晴らしいかを追いえようとしたんだ。」
アイラを指さしながら、そう言ったクリフ。
クリフ「君たちこそ失礼じゃないのかい?女性をエスコートするのに、他人の許可が必要なのかい?」
レイ「クリフ!あなたって人は…!」
レイもしびれを切らして、怒りだそうとしたその時だった。
???「なら、参考までに聞かせていただこう。クリフ、君のエスコート術とらをね。」
現れたのは、ソウシロウのと同じ髪型だが真っ白に染まっている髪の毛に、鼠色のスタイリッシュなジャケットの男。それは、レイの知り合いでもありミオリ知り合いでもあった。
レイ「だっ、ダイゴさん!」
ダイゴ「ちなみに、女性のエスコートならサーナイトの格好をしたこの子の彼氏・ソウシロウがうまいな。言葉は多少汚いが、男女問わずにつぼを心得ているからな。」
クリフ「くぅっ、ダイゴ…。」
ダイゴ「…何も用がないなら去るがいい。僕も手荒な真似は避けたいからね。」
何も言わず、何もせずにその場を立ち去るクリフ。
ミオリ「さっすが、言葉は発していたけど無言のプレッシャーってヤツ?ソウシロウの認める生涯のライバルにして、最強の親友ダイゴ君〜。」
ダイゴ「はははは…、よしてくれよ。」
少し苦笑い気味に照れるダイゴ。
レイ「でも助かりましたわ、ありがとうダイゴさん。」
ダイゴ「いやいや、当然の事をしたまでさ。」
昔からの付き合いの2人、余所余所しくは見えるがどこか信頼性がうかがえる。
アイラ「…えと、ありがとうございます。本当に助かりました。」
ダイゴ「君も無事でよかったね。」
ソウシロウとは違う落ち着いた雰囲気に、少しアイラは“トキメいて”いた。
ミオリ(ん?ははぁ〜ん、そーいうことね。面白そうだし、ダイゴ君に彼女が居るのはも少し黙っておこうっと。)
などと、良からぬ事を考えるミオリだった。と、
ソウシロウ「なにやら少し、騒がしいと思ったら…。」
フィオ「まぁ、予想通り?」
ブラーネ「はぁ…何をしたんですミオリ?」
遠くから騒ぎを見つけ、ゆっくりと現場にソウシロウ・フィオ・ブラーネが近付いてきた。
ミオリ「いやいや、私じゃ…。」
ソウシロウ「アホ。端から見てても、お前じゃないことぐらいわかるさ。…なんにせよ、助けてもらっちまったみたいだな。久しぶりじゃないか…ダイゴ。」
ダイゴ「あぁ、久しぶり。このような所で再会とは、正直びっくりしているけどね。」
がっちりと固い握手を交わすソウシロウとダイゴ。
フィオ「久しぶりだね、ダイゴ兄ちゃん!」
ブラーネ「お元気そうで何よりです。」
ダイゴ「君達も元気そうだね。」
フィオ達の目線に合わせるように、しゃがみ込み挨拶を交わす。
ソウシロウ「相変わらず、律儀なヤツだな。」
ダイゴ「性分でね。」
ソウシロウ「お前らしくていいと思うけどな。…立ち話もなんだ、こっちでゆっくりしないか?」
ダイゴ「そうだな、僕もそろそろゆっくりしたいと思っていたんだ。ぜひご一緒させていただくよ。」
ソウシロウが陣取っていた席に行くために、一同は移動を始める。歩く最中も話は止まらない…中で、一番後ろにいたアイラはまだトキメいていた。
アイラ「あぁ〜、いいなぁ…。」
ミオリ「ねぇ、アイラ?」
少し苦笑いしながら、ミオリが近付いてきた。
ミオリ「少し言いずらいんだけど、先に言っておくわ。」
アイラ「えっ?何々?」
ミオリ「…ダイゴ君、彼女持ちよ。」
アイラの中の時間が少し止まった。
ミオリ「…あははは〜、やっぱしね。」
ソウシロウ「ミオリ、アイラ、どうした?」
少し遠くでソウシロウが2人を呼ぶ。
ミオリ「何でもなーい!すぐ行くーっ!」
いつものように元気に答えるミオリ、その後でアイラの耳元に囁く。
ミオリ「アイラ、また次の恋愛を探しましょ?」
ゆっくりとアイラの前を歩くミオリ。
アイラ「今日の恋は…短かったなぁ〜…。」
少し放心状態になるアイラであった…。


次回 チャプター3、頂上対決?ソウシロウVSダイゴ。

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