ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

超自然芸術研究所コミュのシュタイナー

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2009.6.7

 曖昧ながら確かになんらかのトーンが浮上してきていて、これが自分の人生の色合いを改めて明らかにしてきている気がする。
 ここ数日の軽い微熱を伴うようなストレスは学校に顔を出すようになったことと勿論関係あるのだが、何か妙な内容を含んでいるのではないかと我が身を訝っていた。遠ざかっていた美術教育という世界が視界に入ってきたこととも関連しており、さらに数年前と違うのは外国人とネットでコンタクトをするようになって僅かながらも向こうの世界のアウトラインが見えてきたということである。そしてなんらかの全体像が今日、予感されたことによってストレスがだいぶ癒えてきた。

 カナダでは大学に入るまで美術の教科がないということを聞いてショックを受けてしまった。あるいは欧米型の美術学校は、コンセプト中心であり、技術的なことは工芸として下に見られ、とにかく書き物ばかり強制的にやらされるのだという。つまり本来の意味の芸術をやろうとするなら一生独学するしかない。しかし伝統的な技法を紹介するメディアは無く、かろうじてインターネットで知ることができるのみである。具象美術といえば観光客相手の風景画しか目立たない。それは本当なのだろうか、そんなことがありえるのだろうか。

 色々な情報をすこしづつ総合してみると美術という分野から見える欧米社会の荒廃は恐るべき段階に来ているのではないかと思えてきた。芸術教科がないということはもちろん普通の教科に遅れがでるからである。しかし今の文明はなにか意味のあるものを生みだしているのだろうか、前回のヒトラーが言っていたように文明という砂漠が果てしなく広がることを教育は助長しているのではないだろうか。

荒廃のグローバリゼイションはどうやら欧米を発信源としているとしか思えない。そしてそれが日本にもやってきている。いまだに雀の涙ほどでも美術の授業がある日本はまだ幸福であると思わねばならない。


 別の機会にネットに上げようと思っていたルドルフ シュタイナーの文章をここで上げてみることにした。これはシュタイナーによる予言とまでいかないものの、限りなく予言に近い内容である。21世紀の欧米におけるヴィジョナリーアート、ローブローアートといった思い切った幻想的表現がどのような人間性、あるいは形而上学的本性によって浮上してきたのかがこのシュタイナーの予測によって裏付けられている。
 そしてもう一方の極として、これを語らねばならない背景として、自由な魂の表現を圧殺しようとしてきた荒廃としての文明がある。
 

「われわれの魂の生活は、本来、魂の情趣への促しがあるときには、人が考えるよりもずっと熱心に、幻視の意味で自らを変革しようと絶えず努力するものです。健全な魂の生活とは、ひとえにこうした「幻視の意志」が努力の支配下に置かれていて、幻視が浮上してこないということにすぎません。

根本的には 、万人の魂のうちにあるこうした幻視へ向けての努力は、生成しようとしてはいるが健全な魂においては生成してはならないもの、即ち病的な幻視を一つの外部の印象、あるいは造形芸術等々において、われわれが魂に提示する時に叶えられるのです。そしてその時には、外部の形態は、本来は幻視であろうとしているものを健全な仕方で魂の深層にすえるために、立ち現れてくるものとなりうるのです。

われわれは、いわば魂に外部から幻視の内容を提供します。そしてわれわれが魂にどんな形態、どんな像の印象を提供しなければならないかを、理に叶った幻視的な努力から言い当てることができ、それによって幻視的なるものを求める魂の渇望が均衡を保たれているときにのみ、われわれは魂に真に芸術的なるものを提供するのです。

もう一つの源泉は、自然の内部には諸々の秘密が魔法にかけられており、われわれの周囲に広がっている自然のより深い秘密は、本来どんなものであるかを学問的に仮定するのではなく 、(その必要はありません)思い切って感じる時にのみ、そうした秘密は見出され得るのです。

本来、幻視となろうとしているが、健全な人間本性のうちでは幻視となってはならないものに向かって充足を与えること、それは多かれ少なかれ決まって表現主義的な芸術形態に至るであろうことは多言を要しません。また何らかの形で、感覚-超感覚的要素へと溶解されたもの、あるいは超感覚的な生命を刻み込むために、直接的な感覚的生命自体を抑圧された当のものから、再び統合するために創造されるべきものは印象主義的芸術形態へと至るでしょう。
 
人間の魂のこの二つの欲求は、常に芸術の源泉でありました 。ただし極く近年の人間性一般の発展から私が言いたいことは、まずは表現主義的なものが追求され、次に印象主義的なものが追求されるということです。そのことは、おそらく近未来に全く独特な形でなし遂げられるでしょう。悟性的意識ではなく、感じるということを絶えず拡張する時には、人は未来を芸術的に感じとるでしょう。」 
    

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

超自然芸術研究所 更新情報

超自然芸術研究所のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング