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チェルノブイリコミュの『チェルノブイリ再生の歴史』の全字幕 ?

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※続きです、
前回の最後の部分と数行が重複しています


【ナレーション】

大型哺乳類への放射線の影響は
わかっていないことが多いものの
鳥に関しては 2人の学者が18年前から
たくさんのデータを集めています

鳥は 放射性物質との戦いに勝って
繁殖しているのでしょうか?

(ティム・ムソー サウスカロライナ大学 
生物学者 TIM MOUSSEAU が発言)

まさにその問いに答えるために
わたしたちは鳥の数を数えました

昆虫や哺乳動物も数えてみましたが
残念な結果が出ています

【ナレーション】

1991年から 進化論学者のアンデルス・モレールと
生物学者のティム・ムソーは

鳥類学の厳格なルールにのっとって
毎年チェルノブイリの鳥の数を数えています

2人は 汚染がひどい区域かどうかで
違いがあるのかを調べています    20

違いがあれば 鳥の生態と放射能レベルとの間に
密接なつながりがあることになります

汚染のひどい場所では
鳥の数も種類も劇的に減っていました

ほかの場所も同じパターンでした

【ナレーション】

2人が数えた鳥は 計50種類1570羽でした

汚染区域では鳥の種類は半分に減り
種類ごとの鳥の数は3分の2に減りました

鳥の状況は ネズミとまったく違うようです

ネズミは汚染がひどくても
移住したおかげで種類が増えていました

それに繁殖もしていました

(ロバート・ベイカー 遺伝学者 前出 発言)

森を碁盤の目のように区切ってネズミを数え
30キロ離れた場所と比較しました

禁止区域のネズミの平均寿命は
変わりませんでした

「赤い森」はエサがふんだんで
ネズミの数も比較対照の場所より多いのです  40

【ナレーション】

ネズミに先天異常はなく平均寿命もふつうです
では鳥ではどうでしょうか?

旧ソ連時代の農業のシンボルである
コルホーズの跡地で
汚染レベルが低いにも関わらず
モレールたちは重要な発見をしました

1万5千羽のツバメを研究してきた科学者が
見たことのない現象です

(たぶんコルホーズの建物、窓に捕獲網が掛けられ、
捕まったツバメを袋に入れながらティム・ムソーが発言)

驚くほど異常が起きています
足や首に目の周囲に腫瘍のある鳥がいました

変わったものがあったよ

なんだい? (相方のアンデルス・モレール)

今朝 4分の1の大きさの卵を見つけました
ほかの生息地では見たことがありません

(ごく小さく見える卵の映像)

数年間で15種類の異常が見つかり
そのうち10種類は初めて見る現象です 60


(アンデルス・モレール パリ南大学
進化学者 ANDERSPAPEMOLLER 発言)

放射線の影響のひとつと見られるのは
羽毛の一部の白いはん点です

(鳥のくちばしの下の茶色の羽毛の中に
白いはん点の映像)

色素が欠乏する現象で
大都市の空気汚染がひどい場所で
見られるものですが
自然界ではとても珍しいものです

羽の形で いくつか異常を見つけました
長さが非対称になっています

尾の左右の長さが違う例もあります0

空を飛ぶ鳥にとって これは大問題です

【ナレーション】

ツバメの早期老化も指摘しました

通常の寿命が14か月なのに
翌年の生存率が30%しかないのです

もっとも深刻な異常は精子にありました

(ティム・ムソー発言)

異常な形態のツバメは    80
精子の50%以上に問題があります

(電子顕微鏡に写し出された精子の画像、
 精子が針のようで直線的な動きに見える・・・)

これでは受精できません

ここに巣を作る鳥は
よそで生まれて移ってきています

生存率が低いのに絶滅しないのは
絶えず新しい鳥が移ってきているからなのです

【ナレーション】

ツバメが放射能で大量に死に その後に
新しい鳥がやってきて 今度はその鳥が死ぬ

ヨーロッパ最大の自然の楽園となった
チェルノブイリが実はワナなのでしょうか?

多様な生物を受け入れておきながら
訪れた鳥が死ぬような場所なのでしょうか?

ところで ネズミに
外見上の異常が見られない理由は何でしょうか?

(ロバート・ベイカー 遺伝学者 前出 発言)

わたしたちは数千匹のネズミを扱いましたが
異常があったものは一匹もいませんでした 100

解剖も多数やりましたが
ガン組織は見つかりませんでしたよ

【ナレーション】

病気とまではいかなくとも
内臓への影響はないのでしょうか?

研究により 動物たちは放射線に対して
防護機能を持っていることがわかりました

放射線は動物たちに害を及ぼす力があります

そこで顕微鏡で細胞分裂を見て
汚染されていない場所のものと比べてみます

すると細胞内に異常が見つかります

(セルゲイ 前出 発言)

ここにあるのは汚染区域外にいたネズミの
脳下垂体の一部です

(脳の断層写真の画像)

汚染が少なく 組織は正常です
通常の層がすべて見えます

一方「赤い森」のネズミは脳下垂体では
異常がはっきりしています
汚染された環境で暮らす動物の組織が  120
ストレスにさらされているのは確かです

その被害を修復するために
全身のシステムが総動員されるのです

多くの生物が 被害を修復し生きのびる
防衛システムを持っています

防衛システム内臓というわけです

【ナレーション】

ではなぜツバメは同じように
自分のみを守れないのでしょうか?

2007年 2人は数百羽のサンプルを分析し
理由を見つけました

ツバメは1年中ここに住んではいません

アフリカから苦労して渡ってくる間に
体内の抗酸化物質を大量に消費します

この物質は 放射線と戦うために
重要な役割を果たすのです

放射線が分子を分解すると
強毒性の「遊離基」が生まれます

抗酸化物質はそれを破壊します

(ティム・ムソー 前出 発言)  140

汚染のひどい場所では鳥の抗酸化物質レベルが
かなり低くなっていました。

放射線の影響に対処するため
抗酸化物質を使い切ったのでしょう

放射線は DNAを傷つけて
突然変異を起こす「遊離基」を作り出します

放射線と抗酸化物質との関連が
わかってきて とても興奮しています

【ナレーション】

チェルノブイリに渡ってきた鳥は
抗酸化物質を使い切ってしまい
「遊離基」が組織を破壊するのを防げません

その影響は害となってすぐ表にあらわれます

ネズミに同様の影響があらわれないのは
どういう仕組みなのでしょうか?


(※続く)

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