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先生のストーリーテリングコミュの正直にまつわるストーリーテリング

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「うそ偽りの無い様」
と口に出すのは容易い。しかしそれは、何に対しての正直なのか。
現実に起こっている事を全てあけすけに、洗いざらい言い放ってしまうことが、正直なのか。

何に対しての正直なのか。
正直であることの価値や美について。

民話や創作から、読み解いていきたいと思っています。

出来れば、皆さんも、心に内にある正直まつわるエピソードなど、語ってみてください。

コメント(2)

子ども達に正直であることを説くのは容易い。
また子ども達も漠然とそれを受け入れる。
やがてそれは建前に。

どうやら、正直を語り継ぐ文化が消滅しようとしているようだ。

世界各地の民話は、正直であることを語ってきた。「ホレ婆さん」の話、「ババヤガー」の話、「ねずみじょうど」、「花咲か爺」などなど。正直であるがゆえ、果報として財を得るという事になっている。
一方、不正直な者に対しては、死にも値する程の罰が与えられる。

人間は歴史をかけて、不正直と向き合って来たわけである。

 さて、それでは正直とは何だろう。人々が語り継いできた正直は、何に対してのものなのだろうか。
 「かさこじぞう」の話がある。「お正月様」を迎えることの出来ない老夫婦。じいさまは、笠を作り、街に売りに出るが一つも売れない。
 帰り道、6体の地蔵と行き会う。雪に晒された地蔵を見るにつけ、じいさまは我を忘れ、売り物の笠をかぶせ、自らの笠と手ぬぐいまでも地蔵に与えてしまった。それでもじいさまは
「これでええ、これでええ」
という。
 この民話に垣間見える正直の背景には、折々の神々に、感謝を忘れない文化や価値観があるということだ。老夫婦は、なにも正月に楽をしたくて笠を売りに出かけたのではないのだ。「お正月様」をお迎えしたいだけだった。
 この一貫した神に対する無欲と感謝が、物語のモチーフとなっている。神とは八百万(やおよろず)の神であり、日本人はそれを見出し、生きてきた。正直はその結果なのにちがいない。志としての正直よりも、である。

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