デンマーク・ユトランド半島の北端の街、スケーエン。
人口1万2000人ほど。古くから漁村として栄えました。半島の東側バルト海と西側北海の双方から、太陽光が反射して、夏は独特の光に包まれます。黄色やオレンジ色をベースに窓や扉が白く縁取りされた家並みはまるで絵画のようで、多くの芸術家たちを魅了してきました。19世紀末ごろからこの地に移り住んだ芸術家は、スケーエン派と呼ばれ、P. S. クロイヤー(Peder Severin Krøyer)、ミハエル・アンカー(Michael Ancher)、アンナ・アンカー(Anna Ancher)らが有名です。
ユトランド半島最北端の地、ふたつの海峡がぶつかるグレーネンの岬は、スケーエン一番の観光名所です。岬の先端に立つと、海に吸い込まれそうな不思議な感覚におそわれます。
スケーエン美術館には、スケーエン派の画家たちが描いた、海で働く漁民の作業風景、彼らの日常生活、風景画などの作品が展示されています。
街の目抜き通りは、観光客向けの土産物店やレストラン・カフェなどが立ち並び、のんびり歩きながら観光するのもおすすめです。