STARLOG#321号は2004年の9月号。つまりちょうど20年前だ。この号でなんと山崎貴監督の『リターナー』が紹介されている。
2002年の日本公開映画だけれども、結局アメリカではビデオ&DVDスルーとなって劇場公開はされなかった。
それでも4ページのわたって内容が紹介され、山崎監督へのインタビューまで載っている。この号ではジョン・ウーの大作SF『ペイチェック』と『スタートレック:エンタープライズ』の記事もあるけれども、いずれも同じ4ページだから、結構大きな扱いだと分かる。
面白かったのはやはり予算の問題が挙げられていて、STARLOGとしてはCGの話題がメインなのだけれども、途中でミニチュアワークスに言及して、山崎監督が「日本のミニチュアワークスに関しては精密にできている。アメリカのミニチュアは予算があるから大きなスケールで製作できるけれども、日本では予算の関係からどうしても小さくしないといけないけれど、その分精密に作られている」などという記述があったりする。
結構好意的な記事で、ビデオスルー作品ながら十分にSF映画としての価値を認めているのにさすがSTARLOGだと感心した。まあ、詳しいことは次の「BJ PRESS 27」で。
ところで「へえ」と思ったのは記事の書き出しの部分。
「日本のファンタジーというと、宮崎駿のアニメーションと、そしてゴジラである」というもの。
まさかこの記事の20年後に宮崎駿のアニメーションと山崎貴監督の「ゴジラー1.0」に長編アニメーション賞と視覚効果賞を日本に取られるとは思ってなかったろうな。
逆に言えば日本作品って20年前から宮崎駿とゴジラしか評価されてないんだ。
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