円城塔
難解な円上作品の中でも比較的とっつきやすいとされる一冊。だがやっぱりわからない。これは一体なんだろう、いつものモノローグだが連作ではない。詩のようなもの。数学理論、シェルピンスキー・マズルキーウィチのパラドクス。言葉と意味。因果関係のループ。何言ってんだかわからない。だが魅力的で引き込まれる。もはやバナナ関係ないじゃんというツッコミは無粋の極み。
最初に読んだ[文字禍]がいかにわかりやすかったか。webを探すとちゃん理解できている人もある。それが普通か。わたしのオツムのレベルは平均値プラスマイナス1σの範囲に収まると思っていただが、もっと阿呆に近いのかもしれない。これもハヤカワJAから出てたというのがもう一つの驚き。
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