つい先週くらいに近所にあった蔦屋書店が閉店した。長年利用していたので寂しい限りだが、昨年末にふらふらと立ち寄って買ったのがこの『習慣超大全』という本である。
閉店ときいて思わず立ち寄ってしまっただけで、別に何も買うつもりはなかったのだが、本屋に来たら何か買わないといけないという強迫観念があるので、とりあえず手に取っただけの本だった。
それが大正解。ぶっちぎりで去年ナンバーワン。たまの偶然と出会いがあるから本屋に立ち寄るのはやめられないのである。
それはさておき。『習慣超大全』という名前とスタンフォードの研究、そしてその分厚さからわかる通り、いろいろな専門的な用語がちりばめられている……わけでは全くない。きわめて平易であり、かつ、カラーで文字も大きいので楽に読み進められる。
この本の骨子は3つだと思う。
�ー�分で自分を裁くのを止める。罪悪感は必要ない。
�¬槁犬魴茲瓠�達成可能な「小さい目標」に分解する。
��失敗は発見として受け入れ、工夫して前進し続ける。
なんとなく他の自己啓発本にも書かれているのではと思うだろう。実際その通りである。アマゾンのレビューにも同様のことが書かれていた。
では何に感銘を受けたかというと、とにかく体系的で具体的なのである。たくさんの実例（でもアメリカ人）が引用され、その具体的な対処法が理論的な根拠とともに説明されていた。
これほど「なるほど」と説得されたことはなかったように思う。だから私から語ることは特にない。実績のない私が言ったところで何の説得力もないので、書店で手に取ってほしいと思う。
とはいえ、これだけでは書評にならないので、一つだけ実践してみて、そして一番効果があったものを記しておく。なお、12月から初めてまだ2か月とはいえ、日々効果を実感している方法である。
それは――起床後に立って「今日もがんばるぞ」とつぶやくだけ。
最初馬鹿にされているのかと思ったし、実際馬鹿にしていたのだが、馬鹿にならなかった。別にセリフは何でもいいし、何なら代わりにベッドメイキングをするのでもいい。
やって騙されても損をするわけでもなし。
鼻で嗤って馬鹿にするもよし。
スタンフォード大学の教授が1万人以上の受講生とともに実践して、効果があったという事実を無視するのならば、だが。ちなみに、マウイの習慣というらしい。
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