2008年 米
誘拐された息子を探す母親をLA市警察が替え玉の少年で騙そうとし、納得しない母親を精神病棟に放り込むが、別件を機会に誘拐殺人犯は逮捕され捜査官は免職、市長も再選を断念したという1920年代の実話に基づく。市民からの大規模な抗議を受けたLA市警察は浄化されることになる。
監督はクリント・イーストウッド。「グラン・トリノ」で引退したかと思っていたが、監督業は続けていたのか。実に彼らしいお話。頭のおかしい殺人犯は裁判で裁かれ、絞首台からぶら下がって動かなくなるところまで描写される。少年が替え玉であることを隣人らが証言し無理筋な警察側の主張は公判で退けられる。精神病棟に入れられていた無実の人々は解放される。遺体が見つからなかったためその後も本物の息子を探し続けようとする母親。これこそアメリカの実行される正義。不正は正され家族愛は貫かれる。勧善懲悪、信賞必罰、単純明快。2台のテレビで並行して映画を見ていても話がわかる。深みには欠けるが納得感が得られる。
その主演はアンジェリーナ・ジョリー。並行して見ていた映画「ツーリスト(2010年・米)」でも主演だったのだがこちらの印象は薄い。化粧は濃かったのに。
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