『ワン・ミシシッピ〜ママの生きた道、ワタシの生きる道』Prime Videoにて視聴。

対コロナ籠城中。　社会情勢を知るのは専らTV。
少し前までは､コロナの情報を追ってTV前に貼り付いていたのだが、
それで政府の無為無策ぶりを見ていると
腹が立ち､ストレスが募るばかり！
もうヤメタ！　現実逃避！！

ということで､
AmazonのPrime会員なら無料で見られるVideoを見つけ、
すっかりハマッてしまった。

ずいぶん見て、
その内、ちょっと気に入ったのは＜私的メモ＞として
｢発言｣に残しておいたのだけれど、
本作はとても150字でまとめられないのでこちらにUPした。


1〜2シーズン全12話。

ロスで女性ラジオパーソナリティとして活躍中の｢ティグ｣が
母の事故死で､久々にﾐｼｼｯﾋﾟｰ州のベイ･セント･ルシールに帰郷。

母は、ティグが幼い頃出奔したダメ男な父｢ミック｣と別れた後、
神経質で几帳面な男｢ビル｣と再婚。
兄｢レミー｣とティグはそんな母と義父の元で成人し
ティグは早々に家を出たが、兄は今も親の家に住み
高校の歴史教師をしながら気楽に暮らして居る。

ところで現在､
ティグはレズビアンで、
とある感染症で闘病生活中､乳癌が発覚し
両方の乳房切除手術を受けた直後。
そんな彼女を義父や兄はどう扱ったらよいかオタオタ…

そんな兄とかなりユニークな義父と
母の遺品整理の間､共に暮らすことになったティグの周囲に
色々起こる出来事は､これがアメリカの田舎町なのかな？と
かなり面白いし､興味深い。
一応､このドラマのジャンルがコメディになっている所以かな？
しかし、母の遺品から読み取れる、
母の生きてきた軌跡と､自身の幼少期､少女期…
それは深い“闇”を秘めていたり、とんでもない秘密もあったり、
単なるコメディでは決してない！

始めヤナヤツだと思った義父ビルが案外イイヤツで、
とんでもない妻と義子を
彼なりに愛し､キチンと養育し､後の心配までもし。
猫をこよなく愛し、
後日､出逢った黒人女性｢フェリシア｣の几帳面さに
激しい同族愛を感じると、
彼女に指摘された､彼の気付かなかった｢現代にもある黒人差別｣について、
イッキに猛研究！　ちょっとした専門家なってしまう。
そんな彼の生き方の下手さ(本人は無自覚､なのが可笑しい…　笑)
同様に､表し方の下手な愛が、
物語に厚みを加えてくれていた。


…と、12話見終えて､ちょっと詳細を索って見たら？
（作品のあらすじだけちら見して見始めたのよね｡)
ちょっとビックリ！
このドラマ､実在するコメディアン｢Tig Notaro(ティグ・ノタロ)｣さんの
実話を元にしたものだったとか。
で、彼女、主人公ティグを自分で演ってる！


レズビアンで、
とある感染症で闘病生活中､乳癌が発覚し
両方の乳房切除手術を受けた直後､母を事故で亡くすなんて悲劇、
知らなければ､良く創ったコメディのスタートとしか思えない。
それが事実だったって？…

それからあちこち索って、彼女のプロフィールや言葉を漁った。
とても素敵な人だった。
ドラマ内でラジオ番組を持ってパーソナリティとして
素敵なトークを聴かせてくれるのだけれど
これはほぼ彼女の本心からの言葉だったんだね。

大量にあるビデオから偶然選んで見たドラマで
とても魅力的な人と出逢えた！
幸せなことである。


ついでに､未UP視聴記録　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
海外作品
・別世界からのメッセージ　全７話
　　大人の｢不思議な国のアリス｣。途中までワクワクドキドキ。
　　終わりが､意味がよくわからず脳内消化不良。

・アンダン〜時を超える者〜(ＵＮＤＯＮＥ)　全８話
　　非常にリアルに描きこんだアニメ。
　　ロトスコープアニメーションという実写で撮影された映像を
　　トレースして制作されるアニメーションとか。
　　ここまでリアルなら実写いいのに…(笑)という感想。
　　内容は、タイムトラベル物。　まぁ面白かった。

・アブセンシア〜FBIの疑心〜　全10話
　　連続殺人事件の捜査中、突如姿を消したFBI捜査官エミリー。
　　6年後、瀕死の状態で発見された彼女の裏に隠された秘密とは。
　　これも途中までワクワクドキドキ。
　　しかし､終わりがちょっと唐突…　それまでの伏線はどうなった？

日本作品
・シングルス　全10話
　　30代でシングルマザーになってしまった
　　３人の女性たちの物語。　いやいや話が甘い！　
　　シングルマザーなんてこんなもんじゃないだろう。
　　お話だから､と思っても､あさひ(天海祐希)の身勝手さには
　　本当に腹が立った！　でも最後まで見切っちゃう。
　　読書と同様､途中でやめられないのは性格なのね。

・イノセント 隣の女　（50分）
　　向田邦子さんの原作でイノセントシリーズとして何作かあるらしい。
　　いかにも向田さん！で毒がたっぷり、後味悪し！
　　で、面白かった〜！　寺島しのぶさん､巧い！