2月28日　「ｽｷｬﾝﾀﾞﾙ」観る

この日は、新宿にｱﾒﾘｶの社会派の映画を観に行って来ました。
朝、たまたまﾃﾚﾋﾞの情報番組で、この映画を取り上げていて。
辻一弘さんというﾒｲｸさんが特殊ﾒｲｸで、ｼｬﾘｰｽﾞ･ｾﾛﾝを本物のﾆｭｰｽｷｬｽﾀｰのﾒｰｶﾞﾝ･ｹﾘｰに似せたと聞きまして、興味があって見てきました。
この映画を見ていて思ったのは、まずｱﾒﾘｶの放送業界や政治を知らないと、分かりにくい事です。
Foxﾆｭｰｽはｱﾒﾘｶでも最も保守的な放送局で、そのﾆｭｰｽｷｬｽﾀｰであるﾒｰｶﾞﾝ･ｹﾘｰが共和党の候補者を攻撃するのは、政治的には危険なこと。ｲﾝﾀﾋﾞｭｰの後に、ﾄﾗﾝﾌﾟ大統領候補から執拗なﾂｨｯﾀｰでの悪口を書かれた事実が描かれてます。
その後、ｸﾞﾚｯﾁｪﾝ･ｶｰﾙｿﾝというﾆｭｰｽｷｬｽﾀｰが、CEOをｾｸﾊﾗで訴えた実話と、その後の社内の動揺と、ﾒｰｶﾞﾝの苦悩が描かれるのですが。
これはとてもとても良く出来てました。
何よりも実際に存在する放送局や故人を実名で描くのが、ｱﾒﾘｶのｽﾄﾚｰﾄに問う姿が凄いなあと思います。
日本で、大手ﾏｽｺﾐを実名入りで描くのは難しいと思います。
しかも調度、2016年のﾄﾗﾝﾌﾟが大統領選挙に出馬している時期だったのと、ﾙﾊﾟｰﾄ・ﾏｰﾄﾞｯｸの登場が、また話を盛り上げてます。
ｱﾒﾘｶの政治に疎いと、説明が早すぎて付いていけないかもしれませんが。
なかなかﾒｯｾｰｼﾞ性の強い、良く出来た映画なので、ｱﾒﾘｶの放送業界を知らない人にも御勧めしたい映画でした。