今年の年末年始の休暇は特別なことも無くおとなしく過ごした。暮れに娘が一人帰国し、正月を一緒に迎えることとなった以外、ほとんどの時間を標本の整理に充てた。この数年マウントした虫はざっと3-4000頭。これが同定する余裕もなく、ファミリー単位で印籠箱になげうってある。そしてさらに昨年に制作した標本約1800頭が加わり、もうとんでもない混乱状態で、必要な標本を探すことさえ苦労する。
年末はM県の忘年会。昨年こそタイへ出かけていて参加できなかったが、近年では年末恒例行事となっている。シロヘリ幹事のお世話で虫屋同士和気あいあいの時間を年の締めとできるのは楽しい。某P会員から「おとなし過ぎてつまらない」とボヤかれていたように、確かに皆さん品行方正まじめ虫屋さんばかりで、ハメ外せる雰囲気には少し遠いのかな。
会場が遠いので、毎年車での参加。当然アルコールは無しというのがちょっと寂しい。
初詣。神社仏閣ではなく、当然お山に虫の姿を拝みに行ってきました。ハネナシ君も西三河までは分布するのだが、尾張地区では採集例がない。とりあえず新産地を見つけてやろうと近くの里山まで行ってきました。このあたりはまだ生態が良く分からなかった時代に冬場にさんざんビーティングや落ち葉篩をした場所。シイ、アベマキを中心にした林で落ち枝の量も半端なく多い。今までホストとして叩いていたカシが少なく、シイがホストになっているかも確認したかったところ。しかし、肝心の落ち枝は落ち葉の上に乗っかるものばかり、落ち葉に潜り込んだものが無い。カシ林と違いどうしてもリターができにくく、かさ張らないため枝を隠すほど落ち葉の量が無い。たまに良い落ち枝を見つけても落ち葉の下はすぐに土になってしまい、湿度が多すぎるのか腐朽でボロボロの材ばかり。2か所でそれぞれ1時間ほど叩いてみたが、ご神体を拝むことができなかった。
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