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2018年01月17日05:44

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落語の徒然(月光)

月光は鏡の光、陰の光です。背に浴びて闇に映える姿は、妖しく美しい、昼間と違う姿を写します。
物事には陰陽2つの面が有り、表面と心の内は異なる「外面如菩薩内面如夜叉」出典「華厳経」

月夜に咲く月見草、、彼岸花、金木犀、香りやその姿を楽しみに夜道を歩くと狸、狐に騙されるかもしれません。
清少納言の枕草子は、「夏は夜、月の頃はさらなり。」
藤原道長「この世をば我世と思う望月の欠けたる事の無きぞ思えば」
吉田兼好法師は徒然草に「花は盛りに、月はくまなきのみを、観るものかは。」 と灯りの少ない中世に月見について書いています。
満月だけでなく、少しずつ欠けゆく月に魅力を感じる、日本の心は、和歌の世界です。
月の名称
新月を朔(さく)
2〜3日 三日月、眉月、蛾眉、若月 7日 上弦 弦(ゆみはり)月 12〜13日 豆名月 栗名月 十三夜月 後月 14日 小望月
15日 十五夜の月、望月
月の変化は、朔の新月から上弦の月の弓、女性の眉の蛾眉の様に変化が有ります。

滝沢馬琴作品(挿絵葛飾北斎)の「椿説弓張月」は、源為義と琉球王朝の姫の間に生まれた王子が活躍する物語ですが、その窮地を救うのが祟徳院の怨霊です。
奇想天外な物語は、縁の不思議を醸し出します。
15日 十五夜の月、望月、満月 16日 十六夜の月 17日 立待月 18日 居待月 19日 寝待月 臥待月 20日 更待月 亥中月 23日 二十三夜 下弦の月
古来日本には月を眺め楽しむ習慣が有りました。満月だけでなく、月は欠けゆく姿、十六夜等を眺め楽しみました。

日本の月見は、空の月を直接観るのでなく、池に映った月を楽しむ風習が有ります。雲間に隠れた月を無月、雨の降る夜を雨月と呼びます。京の東山の慈照寺銀閣や北山の龍安寺の石庭は、観月に良い場所です。
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