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2016年12月19日17:18

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2016/11/16(水)平沢進 ファンクラブイベント「景観する循環カフェ」@吉祥寺Star Pine's Cafe、其の一

複数日程で昼夜開催だったにも関わらず、全日完売したファンクラブイベント。
キャパシティは椅子席ありで150人ほどで、自分は16日の夜の部に参加しました。


前半は参加者の挙手で募ったQ&Aコーナー、後半はライヴと言う構成。
登場の時に上がった歓声のあまりの大きさに、思わず笑ってしまった平沢氏のお茶目な面も、ファンにとっては堪らないです。「お前たち、いい加減にしなさい」という返しにも大きな笑いが。


まず、前半のQ&Aについて。
シリアスなものからコミカルなものまで、幅広い内容でした。

■最近読んで良かった本は?
回答の「オキシトシン型経済学」の話はとても興味深かったです。

現在の経済は、男性ホルモン テストステロン主導の価値観によるものですが、それは限界を迎えていて、女性ホルモン オキシトシン主導の価値観に変えていく事で解決する必要があるのでは?と言う内容。

テストステロンに従った経済は、強い者が弱いものを支配する形となり、結果として「勝てば良し」の価値観から、欺瞞、詐欺なども含む力の経済になっていきます。
それに対して、オキシトシンに従った経済は、信頼や安心を基盤とした関係性を築くものとなる、と言う学説です。

特に、平沢氏が仰っていた「良く自然界は弱肉強食だと言われますが、弱肉強食ではありません」と言う話が、それを象徴しているように思います。
「絶対的な強者が全てを獲得するのではなく、環境ごとに適応した生物が棲み分け、バランスを取って、持続的に生存していく」と言う事実に基づいた話だと考えます。

これは「弱肉強食が自然の摂理なのだから、負け組は力のある者に従うのも仕方無い」と言う思い込みを刷り込まれる、現状への異議を唱える意見と言えるでしょう。


■愛とは?
上記の話と繋がっていると感じました。

平沢進氏がこの質問にどのように答えるのかとても興味深かったのですが、回答はその予想も超えるもので、「特に情動の無いイメージ」との事。
バランス、調和、均衡、安定などの中で、それぞれが相互作用しているイメージだそうです。その作用の中で恋愛感情が生まれる事もあるし、助け合う事もある、と言う視点のようです。(感情がメインではなく、システムに着目したイメージ)

前述のテストステロン型経済が、力のある者、相手を騙す知恵のある者が、弱者からの収奪を続けるモデルであるならば、その対極として、各々が収奪ではなく相互に支え合うバランスの中で、互いにとってのプラスを生むモデルが、平沢氏にとっての「愛」と言う事なのでしょう。


■個性的であるためには、どうしたら良いか?
「以前にも語った事があるように、あなた自身でいる事が最大の個性」と言う回答には、2つの事を考えました。

1つは、本当に自分の感じた事、考えた事、やりたい事、したくない事、と向き合う前に、「皆はこうしている」「これが正しいはず」などの周りの反応を意識して、自分を殺してしまう事が、個性に蓋をしてしまうと言う事。

もう1つは、「個性」の定義です。
周囲の人間と比較して差があるか無いか(一般的な意味の個性)は結果論であり、特に大切ではないという事。
周囲に埋もれるにしても、特徴的に見えるにしても、「自分の本音と向き合った結果=その人の本来持った個性」という事なのだと受け取りました。


■曲を聴いてイメージや物語が浮かぶ事はあるか?
無い、と言う回答にびっくりしました。
関連したエピソードで「サイボーグ」の歌詞、タイトルは、元々神社に関わるものだったそうです。どことなく日本的な曲なので、それも気になりました。



…つづく。
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