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2015年10月28日04:59

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バラマキスト民主党に見切りをつけた松本剛明議員が離党、共産党に完敗の宮城県議選が浮き彫りにした民主党の閉塞

 バラマキスト民主党衆院議員で第2次ボケ菅改造内閣の外相だった松本剛明氏が離党する。「私が目指す政権への道と民主党の進む道がもはや重なることがなくなった」というのが、離党理由の弁だ。

◎抵抗野党の姿勢に嫌気さす
 先の国会での安保諸法や労働者派遣法改正案などのかつての社会党ばりの抵抗野党ぶりに愛想をつかしたのだ。
 当面は無所属で活動するが、いずれは自民党に入党すると見られている。選挙区である兵庫11区では3期連続当選の強さを誇り、3期とも自民党候補を退けているので、自民の現職はいない。自民党に入党しても、支障はない。
 また父親は、自民党政権の元防衛庁長官を務めた故・十郎氏であり、さらに遡れば高祖父が伊藤博文という保守名家である。
 さらに2013年12月6日、衆議院本会議で行われた第2次安倍内閣不信任決議案の採決に際し、賛成票を投じる民主党の方針に従わずに議場から退席し、投票を棄権している。

◎五月雨離党の始まりか
 そんな松本氏にとって、現状のバラマキスト民主党には疎外感ばかり感じていただろう。このままではいつまでたっても宰相の道を目指す道筋を描けないどころか、政権に復帰さえできない。
 これは、かつてバラマキスト民主党政権末期に起こった五月雨離党の始まりかもしれない。

◎支持率は低位置の1桁%に逆戻り
 松本氏が見切りをつけたように、今のバラマキスト民主党は迷走の一途である。かつて政権を獲った時と異なり、かつての社会党のような抵抗政党になっている。そして、それで支持を得ようとしている。
 ところが世間は、そんなバラマキスト民主党を評価しない。朝日新聞など「進歩的」メティアは抵抗政党の立ち位置を望むのだろうが、世間は「穏健な保守」を望んでいるのであり、安保諸法に反対なら、迫りくるスターリニスト中国の脅威にどうやって対処するのか、対案を望むものだ。
 それが、共産党・社民党とともに「絶対反対」である。
 したがって通常国会終盤の一時期の盛り上がり時こそ、多少、支持率は上昇したが、国会が終われば、元の定位置(低位置?)の支持率1桁%政党に逆戻りしている。

◎宮城県議選、共産党1人勝ちで野党第1党へ
 そうした混迷を象徴する選挙が、25日投開票の宮城県議会選だった。
 地方議会選挙なのに、バラマキスト民主党、共産党、社民党は、「戦争法反対」、「TPP反対」を叫びまくった。
 そのアジテーションは、多少は政権党の自民党に響いたけれども、蓋を開けると、自民党は前回の28議席から27議席と1議席減に踏み留まったのに、バラマキスト民主党は同7議席から2議席減の5議席への転落である。
 代わって躍進したのは、共産党だ。前回の4議席から倍増の8議席である。バラマキスト民主党に代わって野党第1党となった。
 共産党の同伴者である社民党は3議席からわずか1議席へと転落した。
 公明党は現状維持の4議席である。

◎バラマキスト民主党には逆風
 つまり政権与党は、逆風を何とか乗り切ったのに、皮肉にもバラマキスト民主党と社民党は、「風」を受け止められず、船が転覆したのである。
 宮城県議選の結果は、次のように総括できるだろう。
 政権与党に対しては当面は厳しい局面が続くが、それでも地力を発揮して大負けはしない。来年夏の参院選でも、そこそこの議席減に留まるだろう。逆風がやんでいれば、前回とイーブンに善戦するかもしれない。
 対してバラマキスト民主党には逆風が吹きつのる。「戦争法反対」と叫んだところで、もう決まったことである。そして対案も出さない。
 つまりは共産党と変わるところはないポジションである。

◎「抵抗一辺倒」、「何でも反対」なら組織力のある共産党には勝てない
 それなら組織力のある共産党に勝てるわけはない。腐ってもタイで、老人ばかりとはいえ共産党には30万人余の党員がいる。彼らは間違ってはいるのだが、ともあれ使命感を持っているので、選挙に際しては例えば公示初日の朝一番に全掲示板にポスターを張り切る。
 対してバラマキスト民主党のサポーターとは、実質、名無しである。頼りになるのは、組織力ガタ落ちの労組なのだ。
 同じ土俵(政策や主張)で競い合えば、特に組織力が物を言う地方選挙では共産党の敵ではない。
 バラマキスト民主党と同じことは、社民党にも言える。彼らも、共産党にどんどん票を食われ、先細る。

◎選挙協力は「庇を貸して母屋を取られる」愚策
 宮城県議選の結果を見ると、共産党の呼びかける「国民連合政権」の旗のもとの選挙協力など、共産党を利するだけで終わるのは明白だ。共闘したとすれば、共産党はバラマキスト民主党の後援会名簿などの提供を求めるだろう。そこから、後援会は少しずつ侵食されていく。
 昔、東京でも同じ現象があった。美濃部「革新」都政下で、与党となった社会党と共産党は、選挙のたびに社会党が都議会議席を減らす一方、共産党は増やしていった。
 当初は都議会で共産党の10倍も議席数のあった社会党は、地盤の労組・市民票を、美濃部与党を錦の御旗にする共産党に侵食されていき、ついに議席数で抜き去られ、今では都議会に議席すら持たない。完全に「庇を貸して母屋を取られる」の戯画である。
 今のままでいると、バラマキスト民主党は国会でもいずれは野党第一党の座を共産党に奪われるだろう。
 松本氏離党は、その予兆なのかもしれない。

昨年の今日の日記:「スターリニスト中国4中全会の『法治』の虚しさ;ポーランド紀行:地下の礼拝堂」

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