衆院が14日に解散されて(写真)、いよいよ4年ぶりの総選挙である。
◎落選議員、4年間の長きの苦渋
任期の決まっている参議院議員と異なり、衆院議員は、いつ解散となり、身分が失われるか分からない。まあ、政治感覚を常に研ぎ澄ませていれば、いつ頃か解散かだいたいの見当はつくだろうが、まさか任期満了に近い4年間も議員でいられたとは、誰だって思ってはいなかっただろう。
議員は、いい。その間、バッチを着け、歳費や立法事務費などをふんだんにもらい、税金で給与が出される公設秘書を3人も雇えるのだ。
ところが落選議員は、つらい。一切の手当ては出ないし、それでも私設で秘書を使わないと選挙区の運動も回らない。
4年間という長きにわたって、無収入・無職だった落選議員は、今、奮い立っているだろう。
◎これは本当に大学教育受けた人の考えたことなのか、立民の公約に呆れ果てる
それはさておき、各党の選挙公約。良いことばかり書いてある。
とりわけ責任の無い野党、特に観念論に固まる立憲民主党の選挙公約には、呆れる。
消費税は時限的に5%に減税、年収1000万円以下の人の所得税免除、国公立大の授業料半減……、と夢のような話が並ぶ。
その一方で30兆円以上の補正予算を組んで、低所得層への年12万円給付、武漢肺炎に対応した医療・介護従事者に慰労金20万円支給など再び給付金を配る、という。
まさに「夢の話」=「夢物語」だ。これがまともな大学教育を受けた人たちの言うことなのか、と口あんぐりだ。
減税がどれくらいの規模になるか、僕には精査できないが、国税庁の「民間給与実態統計調査」(2019年)によると、給与所得者の95%が年収1000万円以下。9割超が所得税免除になる。消費税の5%減税を合わせれば、20兆円かそこいらの歳入に穴が空く。
◎野田元首相よ、なぜこんなデタラメ、ペテンを認めた?!
それで、どうやって給付金など30兆円をばらまけるのか。
そうやってアホな有権者の票を釣ろうとしている。当然ながら、若者などの関心の強い将来の国家のビジョンが全く語られない。
後は野となれ山となれ、というわけか。
立憲民主党に所属している元首相の野田佳彦氏(現・最高顧問=写真)は、自身が首相だった時、自ら主導権をとって消費税の10%増税の民主・自民・公明との3党合意をまとめた。それを反故にする枝野らの構想を、最高顧問としてよく了承したものだ。
居ればの話だが、立憲民主党の良識派は、とても気が引けて、こんなアホな夢物語で選挙を闘おうなんて思わない、よね?
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昨年の今日の日記:「紀元前後に北部ユーラシアを駆け抜けた遊牧民王国スキタイ;発掘調査で大量の埋葬人骨に残された騒乱の痕」
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