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2020年10月27日02:41

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白いページの中に恋する母たち

先週(金)のNHK朝イチのゲストは、作家の桜木柴乃さんだった。
彼女が直木賞を受賞したベストセラー「ホテルローヤル」が映画化されこの秋公開されるらしい。いま映画館は「鬼滅の刃」一色みたいだけど・・

桜木柴乃さんは北海道出身で彼女が15歳の少女のときに父親がラブホテルを経営し始めたという。多感な時期に家業がラブホなんて嫌だっただろうな・・でもまだラブホの意味もよくわからなかったから彼女はシーツの洗濯など裏方の手伝いをよくしたそうだ。父は娘が手伝ってくれるのを喜んだというが、だんだんラブホとは男女がそういうことをするために利用するところだと気づいていく。そのときの特異な経験が小説になったわけだからまぁ結果的にはよかったかもしれないけど。彼女の描くラブホの物語はエロいやつじゃなくラブホを利用する人たちのさまざまな人間観察。それぞれの背負っているものの悲哀だ。

そしてその映画主題歌は、これまでに様々な世代の歌手が歌い継いできた柴田まゆみの名曲「白いページの中に」(1978)をLeolaがカヴァーしている。
https://www.musicvoice.jp/news/202008210160782/?fbclid=IwAR3mEDiR9Jcm_lRkMlgmdHz7bl7qGaTkFISsWKoWm8WEwXG22QXR6YUAA1g


「白いページの中に」は個人的に超懐かしい曲で、「ホテルローヤル」映画紹介のときに流れていたメロディーですぐにぴんときた。

いつの間にかわたしは
愛の行方さえも
見失っていたことに気づきもしないで・・♬

今でも歌詞がスーッと出てくる。
大学生のとき高校の同級生(大教大)のツテで全然知らん社会人バンドのライブ発表会のため急遽女性ボーカルを頼まれて、キーボード&ヴォーカルで参加した。「白いページの中に」のほかにオフコースの「眠れぬ夜」も演った。バンドリーダーの社会人のH岡さんは(株)シャープに勤めるエンジニア(年齢不詳・独身)で私は彼のアパートに何度か練習に通った。吃音のひどい人で大丈夫か?と思ったが歌とギターはふつうに上手かった。彼はソロでは岸田智などの暗い曲ばかり歌っていた。バンドメンバーは皆仕事があるので全員が顔を揃えたのは発表会当日で、それまで私はずっとH岡さんと2人きりで練習した。
当時は柴田まゆみって誰やねんって思ってたけど、実際レコードを聴いたときすごく伸びのある声でいい曲だなぁと思った。その後カラオケでの私の得意曲となった。



その日の夜TBSのドラマ「恋する妻たち」を見た。
第一話。主人公の木村佳乃は、夫が会社の金を使い込み失踪、あまりに突然で事情もわからず夫の帰りを待って数ヶ月たったところに男が現れる。夫と一緒に失踪したという女の夫だった。彼の住まいにはPCに残された自分の夫と彼の妻との生々しいメールのやりとりが残っていた。「貴方はイケメンなのに(自分の夫はイケメンじゃない)なぜ奥さんは浮気を?」「「私だって結構イケてると思うのになぜ?(夫に浮気されなければならないの?)」・・とわけのわからん台詞を呟きながら、やぶれかぶれの彼女はラブホでその男と一夜を共にする。共に裏切られた同士(それも不倫というのか?)。

うわー、なんだか今日はラブホ繋がりだぁ〜と思って見ていたのだけど、このドラマ柴門ふみの漫画が原作ということで、1年くらい前、NHKの朝イチに柴門ふみがゲストで出ていたことを思いだした。

ちょうどそのとき連載中のマンガ「恋する母たち」が評判になっていて「自分が40代半ばの渦中にいるとき(子供の受験、反抗期、不登校、更年期、不誠実な夫婦関係、不倫、、)は生々し過ぎて描けなかったけど、60過ぎたら「あぁこんな嵐のような時期があったな(誰もが通る道?)」ってあっけらかんと描けるようになった」と語っていた。
自分も40代後半ころ本当にいろいろあったので柴門ふみの話にすごく共感を覚えた。

あの漫画がついにドラマ化されたのか。脚本は「セカンドバージン」などの大石静だというし、更年期の葛藤の中でゆれる40代の母たちをどのように描いていくのか見ていきたいと思う。もっとも夫がいるところでは見たくないが・・
(木村佳乃主演というと2012年のNHKドラマ「はつ恋」を思い出してしまう・・)

https://news.yahoo.co.jp/articles/582a79eb72b60613d98ae541ca988a470137216e?fbclid=IwAR3nqg4nips1Va1tO8HtJpLaqLKvurx4RLHq2FANxdt79cMFNoBPhblEK4o

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