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2019年09月07日05:51

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急増する保釈犯と逃亡犯に検察庁も追い切れず:自称「進歩的」裁判官の行き過ぎた「人権」感覚を批判

 本来は保護に値しない行き過ぎた人権意識が、刑事裁判の被告の逃亡や別の犯罪を助長している。

◎保釈率急増、凶悪犯も前科者も誰でも保釈か!?
 去る6月、神奈川県愛川町の自宅アパートから、収監に訪れた検察事務官と警察官を刃物で脅し、逃亡した事件があった。この男、小林誠(写真)は、2月に実刑を言い渡されたにもかかわらず、判決前に保釈されていて、しかも実刑判決を受けても召還に応じなかった。
 4カ月もたって、やっと収監しようと訪れると、刃物を振り回して逃亡した。その後、横須賀で逮捕されるまで、約90時間も逃亡を続け、この間、小中学校45校が休校になるなど、地域に大きな恐怖を与えた。
 前科もあり、逃亡の恐れもあるのに、保釈請求された裁判官は、この男に保釈を認め、案の定、逃亡を許した(その後保釈保証金は全額没収されたが)。
 この事件の背景に、裁判所が以前より積極的に保釈を認めるようになったことがある。
 保釈件数は、2001年の9206件が17年には1万7297件へとほぼ倍増し、保釈率も12.6%から32.6%に上がった。
 小林誠も、この増加した保釈犯罪者の1人だった。

◎保釈されて逃亡したり別の犯罪を犯したりも急増
 保釈という「身柄の自由化」を利用する逃亡犯は、裁判所が安易に保釈を認めるようになったから、当然ながら増えている。
 ある詐欺犯は、保釈中に海外に逃走し、3月の判決公判に出頭しなかった。また1月に歌舞伎町で元暴力団員が射殺された事件の犯人は、1カ月前に保釈されたばかりの暴力団員だった。
 この犯人のように、保釈中に別の犯罪で起訴された被告は、2012年の126人から5年後の17年には246人に倍増している。
 さらに恐ろしいのは前記の小林のように、保釈中に実刑が確定しながら服役せずに逃走した「遁刑(とんけい)」者が昨年末時点で26人もいるのだ。

◎急増する保釈犯を追い切れない検察
 これだけ保釈者が増えると、検察も追い切れない。保釈犯が倍増しても、検察担当者は増えないから、当然だ。
 ある元検事が前記事件後にテレビカメラの前で語っていたが、「呼び出したら来るというのが制度の前提となっていて、いわば性善説に立っている」という。凶悪な犯罪を犯した輩に「性善説」もないものだが、2017年に1万7297件も保釈を認めた裁判官には、猛省が必要だ(しかもどうやら簡単に保釈を認める裁判官は偏っているようなのだ)。

◎保釈犯にはGPS装着を
 元日産自動車のゴーン被告の保釈騒動の際、「日本は容疑者の身柄拘束が長く、人質司法になっている」という批判が一部に起きた。確かに海外では保釈率は高いらしいが、保釈者に対しては、保釈条件違反を犯罪として処罰する、GPSを装着させる、という逃亡を防ぐ仕組みがある。
 カナダで逮捕されたファーウェイの孟晩舟も、保釈後はGPS装着が条件になったし、パスポートも当局に預けさせられている。

◎犯罪者だけに「人権」か
 もし保釈中に、逃亡のために金品を強奪、そのために殺人まで起こしたら、保釈を認めた裁判官は、責任を取るのか。
 そんなことは全くない。彼ら、彼女らは反省もせず(小林誠の保釈を認めたのは、横浜地裁小田原支部=写真=の佐脇有紀という女性裁判官だった。彼女は小林に対して、2度までも保釈を認めていた)、相変わらず独善的で自己中心的な「人権」意識からか保釈を出す。しかしその裏に、被害者や被害者になりかねない弱い人たちの人権への配慮はない。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、をhttps://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201909070000/クリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「木曽駒ヶ岳登頂記(10):既視感のある元来た道をたどる下山;韓国、ドボンサン登山の体験は『けがの巧妙』」

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