2014年
クレヨンしんちゃんの映画としては順当な脚本だが、しんのすけの父ヒロシのコピーであるロボとーちゃんのアイデンティティをどう位置づけるのかというディック的な裏テーマが見て取れる。作画では、小型ロボット(?)の群れに野原一家が押し流されるシーンがあって、ああこのころからすでにピクサーみたいに物理シミュレーション取り入れてるのねと判る。ロボとーちゃんの動きも3Dモデルベースなのだろう、生身の手が描いたものではない。終盤、ロボとーちゃんが機能停止するシーンはブレードランナーの終幕を思わせる。さすがに鳩は飛ばなかったが。ここが描きたかったんじゃないだろうか。
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