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2019年03月16日19:50

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【Burning Man】『バーニングマンは売り物ではありません』

 パリコレにファッションデザイナーがBurning Manのアートやテンプルに記された言葉を載せたファッションを発表した。
 このファッションデザイナー Manish Arora は6年連続で Burning Man に参加しているそうだ。また、昨年のワシントンのギャラリーに作品が展示されいたそうだ。
 それにもかかわらず、このような行為をしてしまったのが驚きであり、残念である。

 しかし、このファッションに私のが載っていたら、それはそれで面白いと思ってしまうだろう。プラヤのアートとして認められたからだろうから。

 運営からも公式声明が出た。
 Burning Man, High Fashion, and Commodification

 FBのページ《Burninja》にマキベーさんが上の詳細な解説を書いてくれた。

バーニングマンは売り物ではありません
先日のパリ・ファッションウィークで発表されたコレクションにバーニングマン会場および出展作品をそのままフィーチャーしたデザイナーについて運営が現状まとめを発表しました。いま大問題になっているトピックですが、バーニングマンのカルチャーに馴染みが薄い人にはその深刻さが分かりにくいと思うのでちょっと詳しく説明します。
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リンク先からどんなコレクションか確認出来ると思いますが、誰でも知っているバーニングマン作品やアートカーに「インスパイヤ」されたコレクションの直球さは目をみはるものがあります。他の商業フェスでは、どんな形であれフィーチャーされる事は宣伝であり、大歓迎かもしれませんが、バーニングマンではそこでの体験を商品化する事について反対し、商業活動へ利用することを明確に禁じています。10原則のひとつでもあるDecommodificationは造語ですが、商品化反対主義とも言える姿勢はあの場を特別な空間に保つのに必要な‥参加者も含めて全員の了解事項‥だったはず。

デザイナーは6年連続参加しているバーニングマン経験者で、去年ワシントンDCのスミソニアンギャラリーで行われた展覧会にも出展していたアーティスト。つまりよそ者ではなく、経験豊かなコミュニティの一員です。会場内の作品は一点として彼の為に作られた素材ではなく、コミュニティ全体へのギフトであり、勝手にイメージを使用して商品化したり、大量生産して商業的な成功の糧にして良いものではないと理解していてもおかしくないのです。

マンの意匠についてはバーニングマン運営が商標を登録していますが、事前の許諾申請はありませんでした。また今回のような使用イメージでは許可できません。他の作品の著作権はそれぞれのアーティストにあるので、以下のポイントを中心に事実確認を行いました。

●目視で確認できる範囲の26作品とアートカー6台のアーティストと事前協議があったのならどんなものか
●どのアーティストが許諾や素材を提供したのか
●デザイナー側はアーティストや関係者からどのようなアドバイスをもらっていたのか

そして現時点で確認ができたのは、
●いくつかのアーティストは作品イメージの利用を許可していた
●連絡はあったものの許可しなかったその他のアーティストの場合も作品イメージは使用された
●少なくとも1人のアーティストは連絡がなかったものの、使用については全く構わないとのこと

以上をふまえて、本日づけでバーニングマン運営からはデザイナーにマンおよびマンの土台(登録商標)、そしてイメージ使用を許可しなかったアーティストの分をコレクションから外すようリクエストしました。

以上、ぼんやりとした意訳に沿って中身を紹介しましたが是非とも画像とあわせて元記事もチェックしてみてください。コレクションじたいは「不快〜」かもしれないし「ちょっとカッコイイかも」って部分もあるかもしれません。なんでそう思うのか掘り下げて行くと「商品化とは?」「インスパイヤとは?」「じゃあアレはどうなんだ?」など様々な疑問や議論が沸き起こってくると思います。でも、一点はクリアにしておきましょう。

Taking the creations of others, without their permission, and suggesting they are your own without giving credit, will not be tolerated.
誰かの創作物を許可なく無記名で使用し、あたかも自身の創作かのように見せる事は容認できません。

これってアーティストどうし、というより人間どうし、お互いに払うべき敬意じゃないでしょうか。別にバーニングマンの中だけの特別ルールでもないと思うのですが、どうでしょう。もし画像内にリストにない作品やアーティストをみつけたらコメントしてあげてください。ちなみに記事を書いたのは2015年にバーニング・ジャパンにも来てくれたメガンです。受付でボランティアしてくれたのに会った人は思い出してあげて〜!

★★★

めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、是非書いておいて欲しいというリクエストもあって、重い腰をあげました。

最近だんだんバーニングマンの認知度があがってくると、あそこで商売ができないか、何か商品化できないかというネタ探しやネタの売り込み先といった露骨な目線で捉えられる事も増えて来たように(割とひしひし)感じます。

もちろん会場内でインスパイヤされる事は多々あると思うし、とりこんだものはバンバン表現していって欲しいと思うのですが、他人の褌を無断借用したりして現世でも筋の通ってない事をするとバーナーとしてのみならず、人として株を下げるし哀しいものです。

こういった著作権がらみの事件は解決まで長くかかる事が多いのですが、炎上が議論を呼んだけどアレなんだっけどうなったっけ?て終わらないように出来ることを考えたいと思います。

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