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2018年05月21日15:57

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堂山と洞山

NHKーBSの”日本縦断こころたび”という番組で私の実家があった町の”堂山からの美しい夕日を見に行く”というのがあった。
この番組は視聴者からの手紙に書かれている心の風景を火野正平が自転車で訪ねるというものだ。
それで上記の場所が選択されていた。

この町は私が高校生の頃、内陸の山のほうから引っ越してきた海辺の町で、私は高校卒業と同時に東京へ出た来たので2年ぐらいしか住んでなく良く知らない町だった。
町の景勝地ドウヤマは実家から自転車で20〜30分のところにあり、実家にいたころ2,3度行ったことがある。
小さな島になっていて真ん中に大きな穴(直径10mぐらい)が突き抜けていて、周りは魚釣りの名所になっていた。 
穴は波の浸食によってできたものらしい。
(神功皇后が朝鮮遠征のときここへ立ち寄り弓矢を射たとき穴が開いたといういわれがある。)

番組を見てちょっと違和感を持ったのがドウヤマが「堂山」になっていることで、わたしは「洞山」だと思っていたので、私の思い違いか番組が間違えているのかどちらかだろうと思った。
町の入口にさしかかった時、町の案内板に「堂山・洞山」と書かれていたのをみて、”ああ、どちらの漢字でもいいのか”と思ったが、地名がどちらでもいいとは面白いことを考えているなと思った。

その場所へ到着してみるとなんと両方とも有った。両方が繋がっていて手前を「堂山」と言いその先を「洞山」との案内板があった。
「堂山」にはお堂があり、石塔群などの遺跡がある。
私は「堂山」には上ったことが無く、「堂山」そのものもまったく知らなかった。
夕日がきれいだという話も知らなかった。

町の観光案内ページ: http://www.ashikan.jp/sight/douyama.html

私が知っているころのドウヤマは満潮時は陸から切り離された島なのだが干潮時に陸続きになるところで、そのため赤い橋がかかっていた。
ところが今は埋め立てられて全くの陸続きの半島のようになっていた。

番組では当日は雨模様で夕日はまったく見えなかった。

昔たまに帰省したときは両親が住むこの町へ帰ったのだが、帰省してもわざわざドウヤマに行くこともなかった。
私はほんの少ししか住んでいなかったが両親は以後30年以上この町に住んでいた。
今は両親もいなくなり、兄弟も住んでないので家を取り壊し、墓も移したのでこの町は故郷ではなくなりこれから先行くこともない場所になってしまったが、番組で紹介されても見知らぬ町のようで奇妙な感じではあった。

私の子供の頃の思い出というと高校1年までを過ごした内陸の山のほうの生活で、この町の思い出はほとんどない。
私は生まれが満州なので、人から”出身は?故郷は?生まれは?”などと聞かれると答えにつまってしまう。
私の故郷はどこだろう???

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