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2017年07月17日00:48
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“没後50年記念 川端龍子 ー超ド級の日本画ー”＠山種美術館
7/14(金)
川端龍子と言えば｢金閣炎上｣！
それだけの知識で､誘われたから出掛けて行った展覧会。
猛暑の日だっただけに、館内に人はパラパラ…
じっくり、有名な大作も観られ大満足。
…と、7/15の｢日曜美術館｣(NHK)で取り上げられた。
期せずして、空いているギリギリの日にすべりこめたわけだ。
第1章 龍子誕生 ―洋画､挿絵､そして日本画―
《火生(かしょう)》
不動明王に触発され画き始めたものが､
いつのまにかヤマトタケルに！
《慈悲光礼賛(朝・夕)》
何気ない光を伴った自然の1シーン
その中に大いなるのものの慈悲を感じる。
いずれももちろん画そのものに惹かれるが、
この画家、
画題のつけ方がもの凄く巧い人だと思う｡
画の魅力を見事に惹き立てる美しい画題。
今まで私が知る中で、ベスト１！
第2章 青龍社とともに ―｢会場芸術｣と大衆―
当初は龍子を批判する言葉だった｢会場芸術｣
龍子はそれを逆手にとって、
展覧会場で沢山の人が身近に鑑賞できる､
時代性の反映された大作を中心に次々と発表していった。
《請雨曼荼羅》
一羽の白鷺を中心に､植物､昆虫､魚…
生物の弱肉強食の姿そのものが曼荼羅なのだ。
《鳴門》
｢会場芸術｣と称された龍子作品のダイナミックな大作。
そして
《香炉峰》
画を知らず画題を聞いたら､ほとんどの人が思い浮かべるのは
すだれを上げて見る雪 の香炉峰、だろう。
まさか、戦闘機から見下ろす香炉峰とは？！
正に､時代を感じさせる大作！逸品！！ 感動！！！
《爆弾散華》
龍子宅の庭に爆弾が落ち…
それで散った植物たち… そう､正に散華…
明るい華の画に画題が哀しみを映す。
《羽衣》
南の島ヤップ島の踊り子… この作品にこの画題！ なんというセンス！！！
《百子図》
象がやってきた！ 群がる子供！ 挿絵のタッチの作品。
左《十一面観音》 右《花下独酌》
観音像はヴェネチアビエンナーレに出展された作品。
自身の持仏堂のものとのこと。
花の下で独酌する河童、幸せそうである。
《龍巻》
天地が真逆になった！ 海は龍子の好きな画材だったとか…
《夢(はか)》
藤原三代の木乃伊を見て触発され画いた作品。
夢をみているのだろうか… その｢夢｣を｢はか｣と読ませる… スゴイ！
第3章 龍子の素顔 ―もう一つの本質―
俳句と家庭を愛する龍子が伝わる作品が並ぶ。
1日1句の制作を晩年まで貫き、
「ホトトギス」同人で､その俳句を絵入りで記した短冊、
小さな子どもを慈しむような作品・資料。
《千里虎》
社会情勢を描いた大作はもちろんだが、
ついつい、画題にハマって幾度も会場を巡ってしまった。
それでも1時間。
広くない山種ならではの充実鑑賞だった。
あ､唯一事前に知っていた｢金閣炎上｣は後期7/25〜の展示とか。
これだけ、ちとザンネン！
で、
ココにきたら！ 当然！！ 作品に因んだお菓子を頂く。
私は｢竹取｣とお抹茶。 同行のアズさんは｢夏の思い出｣とお煎茶｡
美味しゅうございました。
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