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2016年08月28日21:01

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1974年のサマークリスマス/1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター/50代からのアイドル入門/メディアの怪人徳間康快

柳澤健「1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代」集英社

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1970年代、若者に絶大な人気を誇ったTBSの深夜ラジオ番組『パックインミュージック』。
伝説のパーソナリティ・林美雄を軸に、有名無名の人間模様を描きながら70年代カルチャーの実相に迫る青春ノンフィクション。
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柳澤健さんがTBSのアナウンサーの林美雄さんを取り上げた本です。
林さんは「パックインミュージック」で最先端の映画や音楽などのカルチャーを紹介します。
驚くのは松任谷(荒井)由美が当時他のラジオ局では全く無視されていて、曲がかかったのは林パックだけだったという事。
その後「ルージュの伝言」などでスターになっていきますが。
また、初期パックが終わる時の存続運動で、有名無名の人々が関わっていく所も活写されています。
その後もタモリの登場にも林さんはかかわっています。
非常に面白い本でした。


五十嵐貴久「1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター」双葉社

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平穏な生活を送っていた主婦が、ひょんなことからバンドを組んだ。
軽い遊びのつもりだったが、メンバーに元プロが加わり猛練習が始まる。
演奏するのはもちろん、名曲『スモーク・オン・ザ・ウォーター』。
―失敗のない人生なんてつまらない。失敗したらやり直せばいい。
それができるから私たちは毎日を生きていける。そんなメッセージが熱く心に響く青春
家族小説の傑作。
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五十嵐貴久さんの長編小説です。
映画化もされていますが、映画は見ていません。
1995年、平凡な主婦の主人公は主婦はひょんな事からバンドを組む事になります。
ディープパープルの『スモーク・オン・ザ・ウォーター』を演奏しようとする所が個人的に懐かしい。
さすが五十嵐さん読ませますね。


大森望「50代からのアイドル入門」本の雑誌社

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50歳をすぎたある日、突如「ハロプロ」にハマってしまったSF評論家・翻訳家の大森望さんが書き上げた、実用的アイドル入門書。
ライブのチケットはどこで買うのか、コンサートには何を持っていくべきか、コンサート会場で守るべき作法など。
また家族や周囲から理解を得るにはどうしたらいいのか──。
著者自身の体験をふまえたリアルな記述の数々は説得力抜群。
各章の間には「現場日記」も収録しました。
アイドルってこんなに楽しいのか! と現場に駆けつけたくなる一冊です。
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SFの世界では有名な評論家・翻訳家の大森望さんは50歳すぎで突如「ハロプロ」にはまります。
その体験とアイドル業界の動向や、自身のコンサートなどの活動を描きます。
ハロプロ(モーニング娘など)だけでなく色々なアイドルの話も紹介され、あまり知識のない私にも面白か
ったです。


佐高信「メディアの怪人徳間康快」講談社+α文庫

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山口組・田岡組長を陰で支え、天才・宮崎駿を育て上げた夢の大プロデューサー、徳間康快。
徳間書店を興し、『アサヒ芸能』編集長として部下を育て、難破船の『東京タイムズ』社長に就任、倒産寸前の『大映』の再建を請け負い、ダイアナ妃に出演交渉する。
黒幕か?フィクサーか?それともメディアの怪人か?“濁々”併せ呑んだ傑物の見果てぬ夢を見よ!
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最近、ジブリ関連やアサヒ芸能の関係で色々な人の回想記を読みました。
アニメージュを創刊した尾形英夫さんの「あの旗を撃て!」、鈴木敏夫さんの「ジブリの仲間たち」、佐々木崇夫さんの「三流週刊誌編集部」などです。
そこに取り上げられる徳間グループのトップの徳間康快という人に興味を覚えたので読んでみました。
ちょっと本人の話よりも周辺人物の話が多いのですが、面白かったです。
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