「10 -ten- 俺たちのキックオフ」堂場瞬一著

「10 -ten- 俺たちのキックオフ」堂場瞬一著
堂場瞬一著。ラグビー小説。強豪大学ラグビーチームの監督が急死。新監督は亡き監督の真の想いを叶えたいが言わず。キャプテンである亡き監督の息子とすれ違い軋轢する。しかし監督の意を汲む選手も出る。辛勝を重ねて強豪に苦戦。監督とキャプテンの2つの視点でお互い悶々とする心理が面白く、読後感は爽やか。著者のスポーツ物は試合シーンが多めで緊迫感があり心理描写が上手い。キャラは繊細だけど熱血漫画みたい。図や用語解説もありラグビーのルールが多少わかったり。パスが後ろだから前はガッチリな人で後衛が脚早い人とか。旦那は試合見てればわかるとドヤ顔。
繊細な心理が描写が上手くて。スポーツ物だから緊迫感だけど、刑事物なら犯罪心理になっちゃうわけねとも思ったり。陸上ドーピング問題物「キング」がそうだったねと。