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2016年05月15日11:17

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君たちに明日はない/借金取りの王子/張り込み姫/永遠のディーバ/迷子の王様

垣根涼介「君たちに明日はない」新潮文庫

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「私はもう用済みってことですか!?」リストラ請負会社に勤める村上真介の仕事はクビ切り面接官。
どんなに恨まれ、なじられ、泣かれても、なぜかこの仕事にはやりがいを感じている。
建材メーカーの課長代理、陽子の面接を担当した真介は、気の強い八つ年上の彼女に好意をおぼえるのだが……。
恋に仕事に奮闘するすべての社会人に捧げる、勇気沸きたつ人間ドラマ。山本周五郎賞受賞作。
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垣根涼介さんのリストラ面接官を主人公にしたシリーズ1作目です。
垣根さんの小説を読むのは初めて。冒険小説やアクションが本領の様ですが、本作はなかなか面白かったです。
主人公はリストラされた後でリストラ請負会社にスカウトされます。
1作目で登場した陽子とつきあいはじめた主人公は仕事に疑問を感じつつもやりがいを感じています。
主人公と登場するキャラクターが生き生きと描かれているので面白かったです。
シリーズは5作目まで出ているので入手しました。


垣根涼介「借金取りの王子」新潮文庫

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「誰かが辞めなければならないなら、私、辞めます」企業のリストラを代行する会社で働く真介の今回の面接相手は――真面目で仕事もできるのになぜか辞めたがるデパガ、女性恐怖症の生保社員に、秘められた純愛に生きるサラ金勤めのイケメンなどなど、一筋縄ではいかない相手ばかり。
八歳年上の陽子との恋も波瀾の予感!? 勤労者にパワーをくれる、笑って泣ける人気シリーズ、第二弾。
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シリーズ2作目。今回もさまざまなリストラ相手が登場します。
表題作のサラ金会社の話が泣けました。
陽子との恋愛など主人公の周辺も色々とあります。


垣根涼介「張り込み姫」新潮文庫

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「一生の仕事なんて、ありえないんじゃないんですか?」変わり続ける時代の中で、リストラ面接官の村上真介が新たにターゲットとするのは―英会話スクール講師、旅行代理店の営業マン、自動車の整備士、そして老舗出版社のゴシップ誌記者。
ぎりぎりの心で働く人たちの本音と向き合ううちに、初めて真介自身の気持ちにも変化が訪れ…仕事の意味を再構築する、大人気お仕事小説シリーズ第3弾。
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シリーズ3作目。今回もさまざまなキャラクターが登場します。
自動車の整備士の話が面白かったです。
単に首を切るという話ではなく本当のリストラとは何かというテーマが面白い。
主人公の友人や陽子も登場し読ませます。


垣根涼介「永遠のディーバ」新潮文庫

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リストラ面接官・村上真介の今度の相手は、航空会社の勝ち組CA、楽器メーカーでくすぶる元バンドマン、ファミレスの超優秀店長、おまけに、破綻した証券会社のOBたち。
企業ブランドも価値観も揺らぐ時代、あなたは明日をどう生きる?
全ての働き人たちにパワーを届ける、人気お仕事小説第4弾!
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シリーズ4作目。表題作の「永遠のディーバ」が一番面白かったです。
主人公の会社の社長の過去が明かされたりして相変わらず読ませます。


垣根涼介「迷子の王様」新潮社

ちょっと展開に触れています。




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一時代を築いた優良企業にも、容赦なく不況が襲いかかる。
リストラ請負人・村上真介のターゲットは、大手家電メーカー、老舗化粧品ブランド、地域密着型の書店チェーン…そして、ついには真介自身!?
逆境の中でこそ見えてくる仕事の価値、働く意味を問い、絶大な支持を得る人気シリーズ、堂々完結。
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シリーズ5作目。完結編。
4作目までは文庫版で読みましたが、本作は2014年に出たのでまだ文庫化されていません。
途中までは今まで通りですが、最終話で主人公の会社の社長が引退を発表し、会社は解散する事になります。
今までの作品で登場したキャラクターが何組か登場し、主人公真介も思いがけない転身をしようとする所で完結。
面白かったので、主人公らのその後も読んでみたいと思いました。
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