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2015年12月30日21:08

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人を惚れさせる男 吉行淳之介伝/南海蒼空戦記5 機動部隊激突

佐藤嘉尚「人を惚れさせる男 吉行淳之介伝」新潮社

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二流校の優等生、入営直後の即日帰郷、編集記者時代、赤線の街、入院中の芥川賞受賞…友情に厚く律儀な一方、「個人主義」を頑ななまでに貫いた、独自なスタイルの作家・吉行淳之介。
吉行が初代編集長をつとめた「面白半分」を創刊し、彼を人生の師匠とあおぐ著者が描いた男の達人の生涯。
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「面白半分」を創刊し、吉行さんとは縁の深い佐藤嘉尚さんが書いた吉行淳之介の評伝です。
吉行さんの両親の結婚から書き起こし、生涯をたどっていきます。
佐藤さんは自分の目から見た吉行像と書いていますが、非常に良く吉行さんの姿を描いています。
奥さんとの出会い、奥さんと宮城まり子さんとの葛藤、など私生活についても描いています。
小説や雑誌「面白半分」などの作家としての姿もよくまとめていました。
吉行さんの小説はあまり読んでいないのですが、名手と言われた対談やエッセイはかなり読んでいます。


横山信義「南海蒼空戦記5 機動部隊激突」C-NOVELS

ちょっと話の展開に触れています。


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ドイツが接収したソ連製兵器や、新型Uボートの投入により、欧州戦線は膠着状態に陥った。
大損害を被った英軍は、米軍にB29の欧州投入を要請。
だが、米軍は日本本土への攻撃を優先させるため、取り合わない。
一方、太平洋では迫り来るB29の脅威を除くために、日本海軍はマリアナ奪回に打って出た。
マリアナを死守するため、機動部隊を出撃させた米軍と一進一退の攻防の中、ついにマリアナ諸島北部のアグリハン島沖で激突するが―。
ドイツの技術流入により高性能化した兵器を駆使する、もう一つの日米決戦の世界。
待望のシリーズ第五弾!
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横山信義さんの仮想戦記新シリーズ5巻目です。
欧州ではドイツがソ連をほぼ打倒し、ソ連製兵器や新型Uボートなどにより史実より優勢に戦いを進めています。
B29の先行テスト機が硫黄島に現れ、危機感を感じた日本軍はマリアナ奪回作戦を発動させます。
米軍も機動部隊を出撃させ、マリアナ沖で日米海軍が激突します。
日本海軍の奇策や、ドイツ技術による航空機充実もあって戦闘は日本軍に有利な展開です。
ですが最後に意外な展開でマリアナの占領は出来ず、B29の脅威は除けませんでした。
このシリーズは6巻完結予定なので、最終巻でB29との戦いが描かれるのでしょうね。
最終巻が楽しみです。
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