我が国の平均余命は、世界のトップクラスである。その与件に適した社会を構築していく必要がある
▼そのとき、ひとつ重要な命題がある。それは、平均余命が伸びるとき、その伸びた期間の半分以上は就労期間に充てるべきということだ。半分以上を年金生活期間とするのは、怠惰な社会のすることではないか
▼この認識は欧米各国の認識とも一致している。長寿化の進んだ国々ではwork-long policyが前面に出てきている
▼社会保障制度改革国民会議の報告書や平成26年財政検証の結果を受けて、厚生労働省の社会保障審議会年金部会は年金改革の検討を行った。そして課題のひとつとして、高齢期の就労と年金受給の在り方も取り上げた
▼特に、これまでの長寿化を受け、保険料拠出期間を長くし、その分給付額も増加させることが検討された。また、平成26年財政検証のオプション試算では、この保険料拠出期間の延長と、繰り下げ受給の組み合わせにより、給付水準の維持に大きな効果があることが示されていた
▼ところが厚生労働省が自民党に示した年金改革案には、この保険料拠出期間の延長と給付の増額措置は入っていなかつた。これを実施すれば、より多くの国庫負担が必要となり、財政当局が強く反対したという噂も聞く
▼しかし、それなら60歳以上の拠出期間に対する国庫負担は当面は付けないという措置も考えられたはずだ。その分この期間に対応する給付はすべて保険料で賄うこととする。不足する財源部分はマクロ経済スライドによる調整により、最終的な給付水準がオプション試算の水準より低下することを招くが、その割合は粗く見積もつて6パーセントくらいであろう。次期消費税率引き上げの際に、60歳以上の拠出期間にも国庫負担を付けるという選択肢もあるだろう
▼この強力な選択肢も、時間が経つほどその効果は薄れてくる。スピード感を持った判断が求められる。
(い)
■【貧困女子】老親にパラサイトするアラフォー娘
(Suits-woman.jp - 04月26日 10:10)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=211&from=diary&id=3390307
発売中の『Suits WOMAN』本誌で反響を巻き起こしている「貧困女子」。今回は、シューズデザイナー目指して無給で働きつつ、75歳の親にいつまでお小遣いをもらい続けているアラフォー女性のインタビュー紹介します。
現在38歳の伸口光子さん(仮名)は、東京都足立区竹ノ塚の実家で親と同居しつつ、靴職人になる夢を追っています。
「毎月、お小遣いとして5万円もらっています。とはいえ、私が家事全般を担当しているから、もっと欲しいんですけれど両親ともに75歳。年金暮らしなのでこれが限界かと思って。」
今まで会社勤めをした経験はありますか?
「大学を中退してから都内の医療系専門学校に8年間勤務しました。29歳のときにピースボート(99日間で世界一周する船旅プログラム)に参加するために退職。この参加費などで貯金200万円を使い果たし、その後はレコード店でバイトしたり、太陽光発電システムの設営会社に入ったり、職を転々と。“私に向いている仕事”はなかなか見つかりません」
この8年間、月収は10万円を超えたことはない。
「実家に住んでいるし、お金に困ったことはないかも。光熱費、ケータイ、国民健康保険、国民年金はずっと親が払っているみたい。難しいことは全然わからないし興味もないんです。今の仕事は靴職人見習い。手に職を付けたいと思って入門しました。週3で先生の工房でアシスタントをしているのですが、まだ無給なんです」
頼りになる親はいつまでもいないと思いますが、将来に不安はありませんか?
「商社勤務の兄が“実家はお前にあげる”と言っているので、住む場所には困らないので安心。でも、お小遣いがいつまでもらえるか。それだけが心配です」
結婚願望については“全くありません”と即答。
「それどころか20年以上も恋愛もHもしていません。心からめんどくさくて、恋愛はしたくありません。だって、親以上に私を大切にしてくれる人じゃないと一緒に住めませんから。見合い話もありましたが、断っているうちに来なくなりました。今の楽しみは、両親と一緒に週末近所の居酒屋に行くことです」
ところで、親がなくなったらどうします?
「そういう現実にはあまり向き合いたくないですね。それでも、旅行に誘ってくれていた友達も次々と結婚し、まとまったお金が必要になることもしばらくはないでしょう。靴職人になれなかったら、コンビニのバイトか、介護ヘルパーになろうかと思っています」
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