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2009年05月31日08:58

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旅行記(97:四国横断<5>: 剣山登山)

今日もAM5:00に目覚めてしまった。
少し足が痛いような気もするが、軽登山ならば問題ないだろう。
…予定通りに剣山登山に出掛けることにした。
ホテルを6:30にチェックアウトし、琴平駅に向かった。
 
琴平からは始発の阿波池田行に乗り込んだが、自分以外に誰もいない。結局誰も乗らず列車が発車した。
人が乗ってきたのは、結局徳島県内に入ってからだった。
もちろん朝の時間帯なので、高校生の通学時間帯である。
列車の終着駅である阿波池田にて高校生と一緒に改札を出た。
 
阿波池田からはバス乗り継ぎで剣山の登山口に向かう…のだが、駅前が狭くバス停が見当たらない。
前もって調べておいたバスターミナルから出発なのだろうと思い、バスターミナルへ向かった。(徒歩2分)
念のためバスターミナルの方に、剣山行きのバスの時間と運行確認をしてもらい問題ない事を確認した。(※1)
 
阿波池田から四国交通のバスに乗り移動を始めた。
池田・大歩危駅近辺はほとんど誰も乗らなかったのだが、旧西祖谷山・東祖谷山村まで来ると突如乗客が増え始めた。
シルバーセンターで働く人の通勤用の足として使っているようである。
…これならばわざわざ阿波池田から走らせる必要がないのではと思う。
大型の路線バスでありながら徐々に脇道がなくなり酷道439号線を走っていた。もちろんすれ違い不能な一車線道である。
バスの終点久保に到着した。
到着といっても周囲には数軒の民家があるだけで、特に名所というものは何もない。
単にバスの折り返しができる場所という意味での終点でしかない。
そんな場所に放り出されてしまった。
この場所で10分程乗り継ぎのバスを待つことになる。
 
次のバスはコミュニティバスである三好市営バスである。(旧東祖谷山村営バス)
バスといってもワゴン車レベルである。結局剣山まで行ったのは自分ひとりであった。
本当にGWなのかというほど、人が乗っていない。単なる4月末の平日の風景を醸し出している。
バスに乗り約50分で、剣山の登山口に到着した。
 
帰りのバスの時間の関係と、いい加減足が疲れてきていた事もあり、今回は登りはリフトを使うことにした。
リフトを使うと登りの2/3は消費してしまうので登山という感じはなくなるが、今回は止むをえない。
しかしリフトに乗る前に防寒対策が必要なため、今日もレインコートの上着を羽織る事にした。
まちがいなく頂上は0度前後であろう。
 
リフトの頂上駅に着いた後、リフトは止まってしまった。
自分以外に乗っている人がいなかったため、経費削減で止めてしまったのである。
駐車場にも車が10台前後しかなかったし、路線バスにも自分ひとりだったので、
どれだけの人が山に登っているのかは、想像できるくらい少ないのであろう。
実際天気も悪く、北風は強く、今にも雨か雪が降りそうだし…。
 
登山を開始した途端、粉雪が舞い始めた。
昨日の石鎚山ですら雪は降らなかったのに、4月末の四国で雪に降られるとは最悪である。
リフト頂上駅から40分程で剣山頂上に到着した。
リフトで登りをケチったためハイキング程度の登山にしかならないのである。
あまりにも寒すぎたため、頂上には誰もいないだろうと思っていた。
 
しかし、昨日石鎚山で出会った熊本出身の夫妻に再会した。
まあ、登山好きの人の行動はほぼ同じなので、意外という感じはなくある意味必然である。(※2)
「その方の話によるとR439は生きた心地がしない、別ルートで帰りたい」と嘆いていた。やはりKing of酷道である。
 
剣山の頂上は遮るものがないため、長居をしたくなかったので、早めに降りてしまった。
今度は微妙に時間が余ったため、大周りをしながら下山した。(リフトは使わない)
皮肉なもので、下山を始めた途端天気が回復し始めた。
天気が悪いといっても頂上でガスに巻かれたわけではなく、景色ははっきり見えていたので特に恨めしがる事はなかった。
 
それにしても、どの場所へ行っても北山たけし「剣山」のポスターが異常に貼られている。
山小屋を始め、リフト入口やら土産物店等々。(※3)
 
帰りは別ルートのバスで下山することにする。
美馬市営バス(旧木屋平村営バス)を乗り継いで帰る事にする。
このバスに乗ると特典がついているらしく、剣山DVDがもらえるということで、一応貰ってきた。(※4)
 
剣山の駐車場の目の前にある見ノ越隧道を通ると、景色が一変した。
山の頂上からも崖地形である事は見えていたが、ここまで「落ちたら死ぬ」程の崖だとは思っていなかった。
道路上には岩が散乱、崖下には間違いなくR439のつづら折れが何層にもなっている、麓にはかすかに集落まで見える。
 「これがかのヨサククオリティ、このバスはまさかここを下っていくわけ?」
と思っていると、突如バスはただでさえ路面が悪いR439からもっと酷い林道へ逸れていった。
一応市営バスの名目なので、観光スポットであるグラススキー場と付近の施設があるエリアへ一度向かったのである。
最後は結局R439と合流した地点が終点であった。
また終点といっても、人家が数件しかないものさびしい地点である。
この場所でR439からくる別の市営バスに乗り継ぐことになる。(※5)
 
乗り継いだバスは穴吹行きの大型バスである。
しかし、路面状況は先程までよりかは少しましだが、
R438(439)からR492に入るとやはり1車線程の道幅しかなく、大型バスではすれ違い不能な箇所が続出していた。
結局、山にいた時間よりもバスに乗っていた時間の方がはるかに長い時間を要した。
まあ、最初から今日はバス旅行目当てだったのもあるので、特に気にはしないのだが。
この後、今日の宿がある徳島市内へJRで向かった。
 
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旅行記:2009/04/28 Tue.
写真: 剣山頂上
   剣山頂上から旧木屋平村方面(幾層にも見えるR438のつづら折れ)
   美馬市営バスの乗り継ぎである滝の宮バス停
    (脇に見える車が剣山から乗ってきたバス、向かう方向がR438)
 
※1
GW期間中は平日でも運行なので聞かなくても問題はないのだが、
突如土砂崩れで運休が発生することもあるので、念のため問い合わせた。
登山バスは入山数確認をするケースが多いため、早めに知らせておかないとバスが運休してしまう場合がある。
 
※2
昨日の石鎚山の時点でも、「剣山に登ってから来た」という人が多かった。
ちなみに石鎚山と剣山が四国の標高の高い山の1位と2位である。私のように2日あれば難なく制覇出来るのである。
 
※3
今年出した新曲が「剣山」。5/9には頂上にてキャンペーンをしている。
http://www.turugisan.com/news_view.php?nt=200905091059
 
※4
美馬市営バスで剣山に行くと、剣山観光リフトの窓口でDVD(剣山観光案内DVD)が無料でもらえる。
http://www.pref.tokushima.jp/generaladmin.nsf/topics/1F5BDECCEDF3D27E492572B40083515B?opendocument
 
※5
剣山登山口近辺の三叉路から見ノ越隧道方面をR439と書いているが、
実際はR438との供用区間のため、国道表示は"R438"となる。
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