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2023年11月12日22:48

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週報(23/11/06〜) 産総研 一般公開2023

3週連続お出かけの第3段である。(第2段は2泊3日旅行で長くなるため、来週以降)
昨日11/11に、つくばにて行われた産総研の一般公開に出かけてきた。
(なお同時刻でお台場の青海でも行われていたのを知ったのは、帰って来てからだった)
 
体力的にはかなりダウン気味だったため、家を少し遅めに出かけたのだが、結果的にはもっと早めに行っていればよかったと後悔したくらいに充実した内容だった。
元々の計画では半日くらい中にいて、午後は隣のJAXAの一般公開に足を延ばそうかと思っていた。
予想外にも時間が足らず、公開ブース28ブースの内、抽選に漏れた「1kgの作り方」と、行った時にはブースが閉じられていた「岩石をひたすら割る」ブース以外の26ブースを周るだけでも、時間がギリギリとなった。
その中から、興味深かったブースをいくつか挙げておく。
 
★「地下水」研究所
自分が行ったタイミングで丁度ミネラルウォーターの利き水体験が始まった。
1回あたり10人しか参加できないブースだったのだが、初回ということで運良くメンバ入り。
4種類の水から、自分が美味しいと思った水を挙げて行くものだった。
電気伝導度から、硬度の差を比べてみようという企画である。
 
効き水をした後で、電気伝導度を実際に測定し硬度の差を見てみると、違いがくっきりしていた。
4種類の水は「南アルプスの天然水、いろは、コントレックス、ヴィッテル」である。
フランスの水であるコントレックスは、はっきりとわかるくらいの味の差が出ており、電気伝導度もトップであった。
2番目はヴィッテルなのだが、コントレックスよりも一桁少ない量となり、他の日本製の水とさほど味は変わらなく感じた。
 
★「手のひら発電」研究所
人体と外気温程度の温度差により発電するという、エコ発電技術である。
電圧系に接続されていたので測定してみると、手のひらの上でも10mV弱は出ていた。
乾布摩擦方式の機器もあり、こちらでは40mV以上出ており、基盤に接続されていた電子ペーパーが点滅、LEDは転倒、BLEからのメッセージがスマホに飛ばされるという展示だった。
産総研での展示だけではもったいない。他の展示会に出せば引き合いがあるだろうと思えたくらいである。
 
★「血液ポンプ」研究所
人工心臓の機械展示なのだが、それよりもECMOシステムとしての人体模型が堂々と置かれていた。
血圧に応じて勢いよく噴きあがる赤い水が目立つエリアである。
身近なシステムという事で、たくさんの人が集まっていた。
 
★「お茶」研究所
ブースの中で唯一の休憩所的なブースである。
乳酸菌が作り出す「後発酵茶」を飲めるコーナーである。
日本では4箇所しか生産してないらしい「バタバタ茶(富山県朝日町)、阿波番茶(徳島県上勝町)、碁石茶(高知県大豊町)、石鎚黒茶(愛媛県西条市)」
この中から、阿波番茶と石鎚黒茶の試飲となった。
乳酸菌が入ったお茶という事で、普通のお茶の味とは全く異なった。とにかく酸っぱいのである。
特に石鎚黒茶の酸っぱさは咽るくらいで、2杯目はいらないかなと思える味だった。
 
★「暗黒」研究所
今回の一般公開のポスターでは「産総研 研究者カード」というものが配られる。
このデザインとして展示していたのが、光反射が起こらない暗黒シートである。
また研究者漫画のトップであげられているのも、このコーナーの内容である。
一番人気といっても良く、見るだけで30分待ちだった。(そのため後のブースを見る時間が押した)
これに関しては見る価値があった。
写真・Webでは黒色の微妙な差が認識できず、実際に目で見ないと分からないのである。
本当に真っ黒なのである。
製作工程を直接訪ねてみたのだが、加速器を使って製作するらしい。
一枚の暗黒シートを作るのに、数百万円かかっているのではないだろうか?
 
★「自動運転」研究所
ドライブシミュレータによるコーナーである。
ドライブシミュレータは3台置かれているのだが、この3台以外は自動運転の車が走行している道路を走ってみるという一風変わったものである。
人によるマニュアル制御の車と自動運転車が公道(高速道路)を走った時に、どのような問題が発生するかを見るために制作したドライブシミュレータである。
 
運転してみると、車の動きが妙にぎこちない。
自動運転車は、機械的にスピーディに動くので違和感が強すぎて気持ち悪い位だった。
これが近未来の高速道路の光景となるのだろうか?
 
他にもたくさんのブースを見て回っていたのだが、ボリュームが多すぎて書けないくらいである。
ペット・プラスチックのリサイクル、生態影響評価としてのミジンコ・メダカ、地質関連では人工的に作成したメタンハイドレートを燃やす実験といったものが目立っていた。
産総研での研究分野が幅広さが目立つ内容だった。

また今回中学生以上に設定した事、中途半端な軽食コーナーを一切に設けなかった事は大正解だった。
具体的に書いてしまうと、小学生以下の家族連れを排除した事である。
本当に来たい人だけに厳選した事で、たくさんの研究者の人と話ができたのは充実した時間だった。
6時間では全然時間が足らなすぎた。
今回ラボツアーに申し込んで外れてしまったのだが、そちらではもっと深い体験が出来たと思われる。
こちらは学生中心のようで、実質的には就職活動対策という感じもあるのかなという気もあった。
 
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写真: 産総研 一般公開2023(効き水、手のひら発電、メタンハイドレート延焼)
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