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2023年04月26日14:52
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“重要文化財の秘密 東京国立近代美術館70周年記念展”＠東京国立近代美術館
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重文はけっこう観てるからなぁ〜 なんて
偉そうなことを考えていたら、
なんと？！！
本当〜〜にっ！大好きな、
工芸品「十二の鷹」by 鈴木長吉 が、全羽揃って出ると言う！！
以前、展示情報を得てわざわざ金沢まで行ったのに､
展示替えアリで６羽しか逢えず、かなり残念な想いをした､彼ら。
それが揃い踏みする！ なんという幸せ！！
ワクワク、期待大で出掛けて行った。
4/18(火)
予約は当然、朝イチ！ 9：30
本当に久々の東京国立近代美術館
会場到着 9：00
9：30 の会場と同時に飛び込み、
１F 重要文化財の秘密
２F 修復の秘密
３F 春の屏風祭り／プレイバック｢抽象と幻想｣展 他
４F 重文作家の秘密／新収蔵品･パウルクレー／休憩室｢眺めのよい部屋｣
＜重要文化財の秘密＞
｢鷹｣の元に走る途上、
せっかく誰もいない会場、
一巻全て魅せてくれるくれるという
「生々流転」横山大観
を、悠々とサラリと観て、
他の重文の前を駆け抜け(笑)
会場出口近く､彫刻・工芸品ゾーンへ。
おぉ！ 居た！！ 居た居た！！！
逢いたかったよぉ〜〜 君たちぃ〜っ！！！！
しばし、鷹だらけ に､お付き合いを｡(笑)
オールスター！揃い踏み！！
どの子もイイ顔をして私を魅了する。
この、精緻な細工！ 圧巻！
あぁ〜〜！ スタッフ以外誰も居ない空間で、
憧れの彼らに囲まれ、至福の時！ 10分くらい？
長かったような、一瞬だったような…
そして逆流。 日本画ゾーン
｢生生流転｣はもう、列になって少しずつ進みながら巻物鑑賞状態。
そして、
｢白雲紅樹｣橋本雅邦､｢熱国之巻｣｢近江八景｣今村紫紅、
｢弱法師｣下村観山、｢行く春｣川合玉堂、｢室君｣松岡映丘
｢洞窟の頼朝｣前田青邨 … 他
と、良く知る名画が並ぶ。
洋画ゾーン
｢騎竜観音｣原田直次郎、｢鮭｣高橋由一、｢裸婦｣山本芳翠、
｢湖畔｣黒田清輝、｢わだつみのいろこの宮｣青木繁 … 他
ここも、良く知る名画がひしめく。
改めて、彫刻・工芸品ゾーン。
「老猿」高村光雲
いい顔してるね〜！ 深淵を覗いた顔だね！！
「鷲置物」鈴木長吉
鷲もイイ！！
「墓守」朝倉文夫
顔に刻まれた皺、衣類の襞の流れ、とても魅力的。
「ゆあみ」新海竹太郎
タイトル表示まで作品に取り込んで、面白いね。
日頃､鑑賞の機会が少ない彫刻が、目新しくて面白かった。
重要文化財の名品となると、展示期間に制限があるとのことで、
頻繁に展示替えが行われ、
同時に観られる作品の展示点数はそう多く無い。
なので、じっくり鑑賞して60分。
２Fの修復関連の展示も興味があったので、
それならついでにその上も… と４Fに上がる。
＜ 重文作家の秘密／新収蔵品･パウルクレー ＞
「渇仰(かつぎょう)」片岡球子
能の｢石橋｣より。ここで球子さんに逢えるとは！幸せ！！
「水より上る馬」坂本繁二郎
この画家､この絵、大好き！
「ゴンベとカラス」桂ゆき(ユキ子)
絵本の挿絵のようなかわいい絵。好き！
「 動 」佐藤玄々(朝山)
休憩室｢眺めのよい部屋｣
眼下に皇居。 世が世なら不敬罪！
３F
＜ 春の屏風祭り ＞
「春秋波頭」加山又造
あちこちで観て好きだなと思うとこの画家さん。
「鐘巻」森田曠平
能楽｢鐘巻｣より。私好み！
＜プレイバック「抽象と幻想」展＞
「プルトの娘」古沢岩美
ギリシャ神話のプルートに娘が居たらこんな？
＜戦争をいかに描くか＞
左｢新兵パレンバンに降下す｣鶴田吾郎 右｢成都爆撃｣小川原脩
鶴田作品は、青皿に舞う落下傘が｢あまりに楽天的｣と
悪評だったとか。青皿の明るさが異様で怖いと思ったけれど。
＜マスターズ＞
当館で個展を開催した国内作家の作品の中から、
戦後から80年代までの所蔵品を紹介。
「夜明け」岡本太郎
岡本の態度表明の一作。若い芸術家を大いに鼓舞したらしい。
２F
＜修復の秘密＞
修復を切り口にコレクションを紹介。
「 金蓉 」安井曽太郎
入ったひびを修復。
「五人の裸婦」藤田嗣治
令和3年から4年度にかけて行われた
｢五人の裸婦｣の科学調査と修復についての詳細な報告。
｢自画像」藤田嗣治
戦争記録画｢ソロモン海域に於ける米兵の末路」藤田嗣治
戦後､米国に接収され1970年に返還要求が通り帰国。
しかし傷みが激しく､修復家を悩ませたとのこと。
と…
ちょっと観ていこうなんて４Fに上がって
３F､２Fと下がってきて120分。
重文の会場に負けない力作ばかり。
点数もかなりのもの。
これ、
いくつかの展覧会をイッキにハシゴした状態だよね。
それぞれの会場の作品の密度にも圧倒された。
考えてみれば、
普通、展覧会に行って企画展を観た後、
あまり常設展には回らないもんな〜。
今回も、これだけ､違う括りの展覧会を続けて鑑賞すると、
情報過多で、脳が咀嚼できないまま時が経ち、
レポUPに時間がかかった。
画像を挙げた作品は、展示されているうちのホンの一部。
特に私のアンテナに引っ掛かった作品のみ。
重文以外に、力のある作品が
こんなにた〜くさんあるんだね〜。
修復の魅力も垣間見ることができたし。
３時間！
心身共に疲労困憊したけれど、観甲斐のある展覧会だった。
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