エルメスの次はシャネルで写真展。
こちらのギャラリーもおしゃれな展示をしてくれる。
入り組んだ展示室は都会の迷路のようで、ギイブルタンの写真にぴったりだ。
1951年マン・レイと出会い、シュルレアリスムに影響を受ける。1955年に初個展を開くと『VOGUE』に見出され、ファッション写真を優れた芸術へと押し上げる。
これが最初に『VOGUE』に掲載された写真。斬新だ。
確かに、マン・レイのファッション写真に通じるものがあるような。
こちらはシャネルの腕時計の広告写真
また、彼はヒッチコックの映画にも大変魅せられていて、事件性を予感させるような謎めいた写真を作り込んでいる。
カラー写真になると、色を最大限に活かしてその効果をなお一層強め、衝撃、緊張、不穏が増す。
そして官能的。
黒い蝙蝠傘の重なりの中に女性の顔半分がポッと浮かび上がる写真では、小村雪岱の「おせん」を思い出す。
最後の写真はこちら。
10月24日まで
写真好きな人もミステリー好きな人もシュルレアリスム好きな人も、是非どうぞ!
アルバムはこちら
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000120418831&owner_id=2083345
https://nexushall.chanel.com/program/2021/gb/
滑稽と崇高(The Absurd and The Sublime)、その紙一重の合間をもてあそぶような意外性を内包し、緻密に構成された作品によってファッション写真を優れた芸術へと押し上げたギイ・ブルダン。パリに生まれ育ち、1940年代後半から写真を撮り始めたブルダンは、1951年マン・レイとの出会いにより、生涯を通してシュルレアリスムに大きな影響を受けることとなった。また同時に、アルフレッド・ヒッチコックの映画に魅せられ、謎めいた筋書きを想起させたり意識下の緊張を作り出すなど、細心の注意を払って場面を構築した作品で見る者の好奇心を引きつけている。
本展ではブルダンのアイコニックな作品に加え、貴重なアーカイブからこれまで展示されたことのないオリジナルプリントも展示。また、モノクロのヴィンテージ写真からは初期の実験と独特のスタイルの進化を見ることができる。ギイ・ブルダンの創造プロセスを例示し、不可解なイメージやシュルレアリスム映画に対する好奇心に光を当てる展示となる。
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