mixiユーザー(id:4965891)

2020年10月21日18:43

39 view

映画「宮本から君へ」「鉄人28号」「激動の昭和史 沖縄決戦」

映画「宮本から君へ」「鉄人28号」「激動の昭和史 沖縄決戦」
宮本の結婚を前にして傷害事件の話があり、遡ったその経緯。彼との別れに利用されたが、その後すぐ付き合い始めた彼女が宮本の知人に乱暴される。彼女に罵倒されてもよりを戻したい宮本は相手に立ち向かう。主演池松壮亮くんと蒼井優さんの熱演と怒鳴り合いがすごい。言いたいことを言い合う気持ちよさとラストの宮本と暴漢男との容赦ない戦い。泥臭さがいい。監督真利子哲也。宮本は彼女にも怒っているという。彼女にとって宮本は告白されたから恋人になったのでタイプではない。まだ付き合い始めでよく宮本を知らない時期に、彼女を守れず自分の気持ちばかりの人間とわかった。もう暴行も含めその期間ごと忘れたくなるのは自然。もし惚れてた付き合いの長い元カレならば別れてないかも知れない。実際前半は彼女の気持ち的にもう無理だろ感がすごい。しかし、それに対して宮本は必死で考え、暴漢男の急所を破壊し彼女に見せに来て大逆転をかます。暴漢男が二度と彼女の恐怖の元にならないようにしたわけである。宮本は彼女にも怒っているという。問答無用で距離を取ろうとする彼女に。そうしてしまった自分にも怒っていたのだろうと。気持ちの押し付けは通じない、自分は彼女を守れる男なのだと証明するしかないと。

映画「鉄人28号」
巨大ロボブラックオックスが襲来し正太郎少年が鉄人で戦う。鉄人は肉眼で見えるくらいに側にいないと操作できない。外から操縦するロボットは危険性が薄くみえたせいか機体に乗り込むロボットが主流になったけど、いやいや、実写だから伝わる危険性だね。恐いけど自分がやらなきゃいけない健気さ。なかなかショタコンの語源にふさわしい設定。池松壮亮が金田正太郎役で子役。蒼井優が年上のお姉さん。まさか宮本から君へでは恋人同士の役になるとは、隔世の感。

「激動の昭和史 沖縄決戦」
監督岡本喜八、脚本新藤兼人。沖縄戦の日本軍の作戦本部と前線の兵士たち、地元住民たち。初めは順調にみえたものの、戦況は転げるように悪くなり沖縄戦中止の命令は届かず悪い方に転がってゆく。途中でインストルメンタルのある休憩が入る。長い映画なのに見ていられるのはさすが名匠の力。重厚で温和だが玉砕を望む司令官、理論的で冷静な戦術家、軽口を叩く兵士たち。悪人がいなくておのおの一生懸命な人ばかりだから、彼らの行く末が気になるみたいなところがあったね。キャラクター作りがいいのかな。
キャラクターはなんだかんだいって大事なもの。善人悪人狡い優しい殺人鬼聖人偽善者賢い愚か普通奇抜などカテゴライズは関係なく、いいキャラというのはある。その話の中でそのキャラが肯定されるか否定されるのかも大事。キャラクターが気に入らず話の中でそのキャラが肯定されるのならよほどじゃないと見たいとは思わないし、人好きのするキャラが奈落に落ちる話も作りようによってはエンタメになると。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年10月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031