mixiユーザー(id:1013801)

2020年03月08日17:24

199 view

【映】Fukushima50

なにか映画を見ているというより、ドキュメンタリー、いや、関係者が残した記録映像を見ているような映画だった。

時系列とおりに話は進み、特撮とCGを使って描いたシーンは、当時TVで見た現場そのもの。これは特撮?それとも生映像?と思ってしまう絵だらけ。
それもそのはず。この映画の原作は門田隆将さんというジャーナリストの方が、実際に東電やら実際の人物に取材して書き上げた「死の淵を見た男」というルポ。
当時の自分が見聞きし調べたことが、そのまま映像になっている。

3・11からの5日間、あの密閉された施設の中で何が起こっていたのか、何が行われていたのかが良くわかる。決死覚悟の職員たち、施設存続第一な経営陣、若い社員と定年間近な社員たちとの確執。だんだんと体がボロボロになってゆく社員たちだが、気力はどんどんみなぎってくる。わかるぜ、技術者ってのはそんなもんだ。

徹底的に実物にこだわって作り上げたというセットは、本物としか思えない。地震や爆発で落ちてくる・降ってくる様々なものに体が震えた。
感情移入することもなく、ただ淡々と流れてゆく映像に釘付けだった。

ところが桜のシーンでは、涙腺崩壊。ああ、ものすごく感情移入していたんだ!と実感。

映画ラストに、「数年後の止まることも窓をあける事もできない国道のシーン」が流れたが、自分が見た景色そのものだった。
そしてエンドクレジットでは、原発建設当時のニュース映像が流れる。よくぞ掘り起してきたもんだ。
原発事故はまだ終わっていないことを伝えたかったという制作陣の俳優の意気込みが、強い想いが伝わってきた。

あ、パンフにはその5日間の過程が時系列で書かれているから、良い資料だ。
この映画は何か映画賞を取るだろうな。
DVD出たらきっと買うだろう。

追:covid-19の影響なのか、映画館もそれが入っているモールもガラッガラでした。
11 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年03月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る