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2019年09月09日05:22

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ネッシー伝説に終止符、大型のウナギの可能性と環境DNAで証明

 外電が「ネッシー」は存在しなかった、と報じている。イギリス北部スコットランドのネス湖(写真=ネス湖と中世の古城アーカート城)で目撃情報が相次ぎ、20世紀最大の謎の1つとされていたネッシーだが、国際的な科学者チームが5日、「正体はおそらく巨大なウナギだ」と発表したのだ。

◎湖水の環境DNAの調査・分析で「ウナギ」
 ネッシーの存在を示す科学的な証拠は「全く見つからなかった」という。
 調査はニュージーランド・オタゴ大学のニール・ゲメル教授らのチームが実施。ネス湖の約250カ所でサンプルを採取し、水中に存在する膨大な量の環境DNA(生物由来のDNA)を調査・分析していた。
 ゲメル教授は5日の記者会見で「大量のウナギのDNAを発見した」と説明。「ウナギが通常よりも極端に大きく成長する可能性もある」と指摘した。ネッシー伝説は、それを見誤ったものだというわけだ。
 なお特定されたDNAは、魚類11種、両生類3種、鳥類22種、哺乳類19種だったが、特にウナギのDNAが多く検出された(写真=ゲメル教授の報告書)。

◎首長竜など荒唐無稽もいいところ
 有名な首長竜を思わせる写真は、すでに捏造と分かっている(写真)。
 ゲメル教授にはお疲れ様だが、生物学を多少とも学んだ者にはネッシーなど存在しないことは既定事実だった。年に数十万人訪れる観光客誘致のために、ネッシー伝説は地元ではありがたかったろうが、これで「夢」は絶たれたことになる。
 ネッシーの「あり得ない」最大の根拠は、その遺体も骨も見つかっていないことだ。
 そしてそれと関連するが、白亜期末に絶滅したはずの首長竜プレシオサウルスという説など、荒唐無稽もいいところだ。

◎氷床に覆われた中でどうやって生存?
 6600万年前の白亜期末から、そんな超長期間、どうやって狭いネス湖で遺伝子を伝えられたのか。生物学の常識に照らせば、それほど長期に絶滅せずに種を維持し続けるには、少なくとも数百個体もの個体群数が必要だ。
 それほど生存しているのなら、遺体くらい見つかってもよさそうなものだ。
 またネス湖のあるスコットランドのハイランド地方は、先の氷河期にはヨーロッパを覆い尽くした氷床に覆われていた。氷床の下で、ネッシーはどうやって生存できたのか。
 しかも氷床に覆われたのは、1回限りではない。約8万年周期で地球を襲った氷河期をずっと生き延びられた奇跡など、あり得ない。

◎貧栄養湖のネス湖に大型脊椎動物を養える栄養は無い
 さらにネス湖は、栄養分の少ない貧栄養湖である。首長竜などのような大型脊椎動物を養える食物などない。
 だからゲメル教授の結論は、当たり前のことを科学的に確認したに過ぎない。
 それでも環境DNAの意義を認識させたことには意味があるだろう。
 またニュージーランド、オタゴ大学のあるダニーデン市は、スコットランドからの移民によって創建された街だ。ゲメル教授の祖先も、スコットランド出身者なのだろう。
 すると父祖の地の謎の解明は、1つの義務と考えたのかもしれない。
 ともあれUFOなどと並ぶトンデモ説が一蹴されたのは、科学的に良いことである。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201909090000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「トランプ大統領、ホワイトハウス内で孤立際立つ、政権内で大統領解任の密議も」

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