今日は、長文で失礼します<(_ _)>
正直、
この地域には、
若き日のハリ魔王には、
良い思いではなく、その後も、訪れる事
は無かった。
今回も、
シロナガスさんのごり押しが無ければ、さけた
だろう。
水族館のスタッフ・研究への夢をあきらめられない頃
大阪のダイビングメーカー兼、ダイビングショップが、
子分のダイビングショップと合同で
毎年、セブから、この地域に、ダイビングクルーズ
を行っていた。
マルコス政権が、革命に倒されてばかりで、
政情か不安定なだけでなく
国民生活は、完全に破たん
していた。
現在も、
セブでは、『色事
』は、盛んな観光資源で
あるが、
当時は、それ以上の状況があった。
母親が、年端もいかない娘の処女を売りに来るのだ。
あまりの衝撃
に、心が
痛かった。
彼らは、自分と同じ信仰を信じるスエズス会系カトリックのはずである。
道端の子供たちは、
頭をいつ洗ったのか?
『ぐちゃぐちゃ
』
上下、洋服を着ている子は、珍しく
男の子どころか
女の子まで
日本人の子供なら、羞恥心が、おきる年齢でも、
下半身に何もつけていない。
車が止まり、
警備のすきがあれば、
物乞いの為に、群がられる。
そして、常に、強盗への緊張を強いられた、
レベルの低い詐欺も、横行していた。
移動が終わり、
クルーズ船の中だけが、安全な状況
その船で、
スミロン島・アポ島から、
現在は、その頃より危険でクルーズ船が近づかないエリア
へ
当時は、
パイレーツと言えばカッコいいが、
海賊
現在は、IS絡みの誘拐集団が出没するエリア
船の上で、
その地域に入ると、
拳銃・アサルトライフル・サブマシンガンなどを
弾代を払うと撃たせてくれた。
そう、
船の上に、警備以外に、
何人、銃をあつかえる人間がいるかを見せるため
後で、
フィリピーノ軍人の兄弟が教えてくれた。
そこの漁船は、偵察に来た海賊だという。
銃の音がしたら、本当の漁民なら、流れ弾をさけて、慌てて離れていくと言う。
その後、
銃をあつかうルールを自分が判っているのを
彼らが知ったら、
それから、
コルトガバメント45と、ホルスターを渡されて
「もし、襲撃されたら、お前は、自分の命を自分で守れ
」
そう告げられた。
弾が装填された銃を持つことは、
戦争犯罪人職業軍人の末裔でも、経験がない。
日本では、弾を込めるのは、
撃つ直前
弾を入れたままなのは、
警察官か、自衛隊ぐらい。
暴発が怖くて、安全装置を頻繁に確認した。
何も、知らされていないゲストは、
「カッコいい
」勝手に能天気に喜んでいた。
これだけで、
もう、十分、トラウマになる経験であったが、
その後の仕事では、
良い経験として、いまだに役に立っている。
そう、
売春の匂いは、人一倍早くきくし
そういう斡旋をするやからは、短時間で、見抜けるようになった。
同じ様に、
良く整備された銃を持つ、本当に殺しのデキる人と、
付けているだけの物の区別は、一瞬でつく
今回、
空港のポリスは、すべて、スグに撃てないレベル
まっすぐ、弾が飛ぶかも怪しい代物
それだけ、平和になったという事
しかし、
ホテルの警備は、
良く整備されたショットガンを持っていた。
そう、
ホテルの方が、警戒がキビシイという事である。
では、
何故、
近づかなかったのか?
海の中が、
ダイナマイト漁などで、
ボロボロだった
からである。
当時、
沖縄は、オニヒトデの被害はあったが、
現在と比べものにならないほどきれいで
ある。
当時の久米島の美しい水中
は、
今でも、目蓋の裏に焼き付いて
いる。
その後、
マレーシアに行くようになると、
陸上は、安全
水中は、往年のシパタンで
ある。
ワザワザ、行く必要は、感じなかった。
もし、
昨年のアニラオ行きが無かったら、
今回は、丁重に、お断りしただろう。
まえがきが、長くなったが、
現地日本人ガイド「今回マイミクガイドになってもらったラックさん」の説明によると、
白人ダイビングガイドと、海洋学者が、タッグを組み
村人を口説き落として、
ダイナマイト漁どころか、
漁すべてをやめて、
環境保全を行い、それを求めてくる観光客・ダイバーから、
入場料を取って、村全体が豊かに、なる仕組みを最初に作ったのが、
スミロン島だそうだ。
セブ周辺では、当たり前の方法になり、水中が保全されているという。
潜る前に、期待が高まった。
潜って、スグに驚く、あんなに、ボロボロだった場所は、どこにも、見られない。
漁をしていれば、
深場に逃げているはずなのに、
とても浅い場所に
それは群れていた。
現在のシパタンのギンガメアジの群れより
サイズも、規模も大きい。
それだけで、
心地よい瞬間
そう、
こんな日が、あの場所でも再現したかった。
そんな気持ちを思い出させてくれた。
エキジットしたハリ魔王は、喜びの表情
だっただろう。
やはり、
正しいサンクチュアリーは、必要
である。
この仕組みでも、まだ、足りない事
がある。
そう、村人は、ほとんど、働かなくても、お金が得られる。
彼らの生活は???
人としての学習の機会を失う。
それでも、成功例である事に変わりはない。
こんな瞬間に、出逢えるからダイビングはやめられない(笑)
スミロン島は、もう一度、潜りに行きたい場所
に変わった。
あの日の『トラウマ
』の場所は、もうそこにはないε=\_○ノ イヤッホーゥ!
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