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2015年07月06日07:01

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「映画 鈴木先生」

「ラブ&ピース」を観て、「鈴木先生」を録画してあったことを思い出した。

映画は2013年公開だが、TVシリーズは2011年4月から放送されている。
その段階で主演の長谷川博己はともかく、メインの生徒に土屋太鳳を起用しているところがスゴイ。
さらに脇役で松岡茉優も出演している。
そして映画版では、NHKの朝ドラ出演前の風間俊介を起用。
この段階で、制作者のセンスを感じる。

映画版はTVシリーズの1学期、TVSPの夏休みが過ぎ2学期となっている。
生徒会選挙と学園祭を控え、学校は慌ただしくなっていた。
そんなとき、鈴木に心を折られて休職していた足子(富田靖子)先生が復職する。
無記名表やふざけた票を減らすことが、生徒会選挙の正しいあり方を主張し始めた。
だが、一部の生徒は足子先生の主張に反発する。

一方、学園祭に向けクラス委員の竹地は演劇を行う事に執心していた。
反発する生徒もいたが、竹地に同調する生徒と一緒に公園で練習をする。
その公園には、8年前に中学で優等生だったものの、その後社会からスピンアウトして引きこもりになった満(浜野謙太)とユウジ(風間俊介)がいた。
喫煙所でタバコを吸っていた二人だが、生徒たちからは気味悪がられ、喫煙所には不審者注意の立て看板が設置されてしまう。
その結果、二人は公園からも拒絶されたと思いこみ、より重度の引きこもりだった満が母親に暴力をふるって逮捕されてしまう。

長谷川演じる教師鈴木が、「鈴木式教育メソッド」の実験だと言いながら、小川蘇美(土屋太鳳)にあらぬ妄想を抱いてしまう。
さらに生徒が中学生のセックスの是非を学級会で討論する。
TVシリーズはかなりキワドイ内容ながらも、生徒の主張と鈴木の学級運営は正論で、なかなか見どころのある作品であった。
映画版ではさらに妄想部分が押さえられ、TVシリーズよりも硬派な内容になっている。
とは言え、ほどよく鈴木の妄想や足子先生のあり得ない行動が盛り込まれているので、作品の雰囲気は損なわれていない。
ラストの小川蘇美の大ジャンプはあり得ないが、それもあまり気になる事もない。
そして、映画版に新たに加わった風間俊介がいい演技をしている。
「純と愛」はつまみ食い程度にしか観ていなかったし、役柄もあって、ジャニーズにしては目立たないし冴えない演技をしているな、という印象だった。
だが、コミカルな演技からシリアスな演技までできる、かなり引き出しの多い役者である。
ジャニーズでありながら下ネタも許されているらしいので、今後の作品にも期待したい。

出演者が一気にブレークしているので続編は難しいと思うが、できればTVでも映画でもいいから、定期的に制作して欲しい作品だ。


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