松尾匡『「上」vs.「下」の経済学』(地平社)を読みました。著者は、立命館大学経済学部教授であり、すなわち、私の同僚教員です。したがって、というわけでもないのでしょうが、本書をご寄贈いただいています。ご著者と違って、私は政治向きのお話は理解がは
稲田豊史『本を読めなくなった人たち』(中公新書ラクレ)を読みました。著者は、ライター・編集者だそうです。出版社は違いますが、私は前著の『映画を早送りで観る人たち』(光文社新書)を読んでいます。本書のレビューに入る前に、一応、読書に関する調査結果
山口未桜『白魔の檻』(東京創元社)を読みました。著者は、医師なのですが、前作『禁忌の子』が第34回鮎川哲也賞を受賞してミステリ作家としてデビューしています。本作品は、前作と同じ兵庫市民病院の城崎響介医師が謎解きをするミステリです。とはいうもの、
本ではなく学術論文ですが、大学の偏在が都道府県別に見た大学進学率の格差をもたらす、という結論を得た "Changing regional university availability and inequality of educational opportunity in Japan" と題する論文を読みました。軽く想像される通り、
宮内悠介ほか『旅する小説』(講談社文庫)を読みました。著者は、6人の小説家であり、旅をテーマとする6話の短編が収録されています。ごく簡単にあらすじを追うと、まず、宮内悠介「国境の子」では、韓国人を父に、日本人を母に持ちながら、父なし子として、生
遠藤正敬『戸籍の日本史』(インターナショナル新書)を読みました。著者は、政治学者であって法律のプロではないようです。本書冒頭ではご自分のことを「さすらいの非常勤講師」と称しています。本書は、法制度も含めて、戸籍の歴史について概観しています。で
志位和夫『Q&A いま『資本論』がおもしろい』(新日本出版社)を読みました。著者は、奥付では日本共産党の中央委員会議長となっています。最近、委員長が交代したり、不破哲三さんが亡くなったりしていて、私はこの政党の人事はよく把握していません。本書は民
堀雅博『読んでわかる推測統計学の考え方』(日本評論社)を読みました。著者は、東京経済大学経済学部の教授なのですが、ぶっちゃけ、私の役所の後輩です。ご著者が新入庁した当時の経済研究所の世界経済モデルグループの係長ポストに私がいました。ご寄贈いた
北山猛邦『神の光』(東京創元社)を読みました。著者は、2002年『「クロック城」殺人事件』がメフィスト賞を受賞してデビューしたミステリ作家です。物理トリックと幻想的な世界観に定評があるということのようです。私はアンソロジーに収録された短編しか読ん
スミマセン。間違ってました。以下、差し替えました。犬丸幸平『最後の皇帝と謎解きを』(宝島社)を読みました。著者は、第24回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した本作品でデビューしています。ただ、現在はパキスタンで絨毯の買付けなどをしている、
斎堂琴湖『燃える氷華』(光文社)を読みました。著者は、ミステリ作家なのですが、本書で第27回日本ミステリ文学対象新人賞を受賞しています。舞台は埼玉県さいたま市の大宮区です。主人公の蝶野未希51歳は大宮署の刑事であり、夫の町岡隼人も警察勤務ながら交
M.W. クレイヴン『デスチェアの殺人』上下(ハヤカワ・ミステリ文庫)を読みました。著者は、英国カンブリア州在住のミステリ作家であり、本書は2018年に発表し英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールド・ダガーを受賞した『ストーンサークルの殺人』から始まる
中島美鈴『なぜあの人は時間を守れないのか』(PHP新書)を読みました。著者は、公認心理師、臨床心理士であり、心理学で博士号を取得しています。本書では、時間にルーズな人にイライラする周囲の人や時間管理に悩む当事者に向けて、時間を守れない背後にある
我孫子武丸ほか『●●にいたる病』(講談社)を読みました。著者が6人いるアンソロジーなのですが、一応、我孫子武丸デビュー35周年記念アンソロジー、という中途半端な周年企画のようです。ですので、我孫子武丸の代表作のひとつ『殺戮にいたる病』にヒントを
藤原辰史『食権力の現代史』(人文書院)を読みました。著者は、京都大学人文科学研究所の教授であり、ご専門は農と食の現代史だそうです。タイトルにある「食権力」は著者の造語であると、何かで読んだ記憶があります。意味は、何らかに方法により意図的に食料
本ではありませんが、ノーベル賞を受賞したアセモグル教授らによるNBERワーキングペーパー “AI, Human Cognition and Knowledge Collapse” です。前置きが延々と長くなりますが、立命館大学経済学部では今日から新年度の新学期が始まります。大学教授会でも
藤崎翔『オリエンド鈍行殺人事件』(ハーパーBOOKS+)を読みました。著者は、元・芸人にして、現在は人気作家といえます。私は少し前からこの作者は、そのうちに直木賞を受賞するだろうと予想しています。本書は、特につながりのない短編集であり、短編5話とシ
本ではないのですが、育児ケアと高齢者ケアについて女性負担が重いという学術論文、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の菊池先生の論文 "Who bears the burden? Heterogeneous labor market penalties of child and eldercare" が Journal of the Japan
昨日4月2日には、すでに、立命館大学の入学式がみやこメッセで行われました。実は、一昨日の4月1日から新入生向けのオリエンテーションが始まっており、何と、数学プレイスメントテストも実施され、このテスト結果により経済数学や分析ツールのクラス分けが行
本ではなく学術論文なのですが、NBERのワーキングペーパー "Climate Fairness and Growth: Allocating the Remaining Carbon Budget" において、公平な炭素排出の国別残余量=Carbon Budget がどれくらい残されているかの試算が明らかにされています。Carbon B
池井戸潤『BT'63』(ハーパーコリンズ・ジャパン)を読みました。著者は、もちろん、小説家であり、日本でも有数の売れている小説家といえます。『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞しています。この作品は、2003年に朝日新聞社から単行本として出版された後
小川哲『火星の女王』(早川書房)を読みました。著者は、ミステリ作家、エンタメ小説作家なのですが、広く知られたように『地図と拳』により第168回直木賞を受賞しています。私は『地図と拳』やアンソロジーに収録された短編やショートショートのほかに、『君
久野愛『感覚史入門』(平凡社新書)を読みました。著者は、東京大学大学院情報学環准教授であり、ご専門は感覚史、技術史、経営史だそうです。要するに、感覚機能の方がご専門ではなく、基本は、歴史学者=ヒストリアンのようです。私はプラスチックごみの問題
岩崎正洋[編}『SGDsは実現できるのか』(勁草書房)を読みました。編者は、日本大学法学部教授であり、各チャプターの著者も日本大学法学部の教員が多くなっています。なぜかというと、日本大学法学部に付属されている5研究所の共同研究としてSDGsをテーマとす
藤崎翔『冥土レンタルサービス』(祥伝社文庫)を読みました。著者は、もう芸人さんではなく、著名な、というか、何というか、エンタメ小説家といえます。そのうちに直木賞を受賞する可能性が十分あると私は想像しています。本書も、コミカルかつシリアスなエン
和泉桂『奈良監獄から脱獄せよ』(幻冬舎)を読みました。著者は、小説家なのでしょうが、私は初読の作者さんでした。本書の舞台は大正6年の奈良です。主人公の弓削朋久は京都帝国大学を出て、奈良にあるキリスト教系で私立の橘樹女学校の数学教師をしています
五十嵐律人『魔女の原罪』(文春文庫)を読みました。著者は、弁護士の資格を持ち、『法廷遊戯』で第62回メフィスト賞を受賞しデビューしています。リーガル・ミステリを得意とするミステリ作家です。ただし、私には初読の作家さんでした。本書は2部構成であり
井上真偽『白雪姫と五枚の絵』(小学館)を読みました。著者は、ミステリ作家であり、本書は前作の『ぎんなみ商店街の事件簿』Sister編とBrother編の続編となっています。ちなみに、私はどちらも読んでいます。本作品では、認知症を発症してぎんなみ総合病院に
松谷満『「右派市民」と日本政治』(朝日新書)を読みました。著者は、中京大学現代社会学部教授です。本書p.206では、ご自身を「左派市民」と自任しています。はい、私もそうです。本書では、1万人超を対象としたアンケート調査結果を基に、右派市民の実像を数
矢作弘『社会主義都市ニューヨークの誕生』(学芸出版社)を読みました。著者は、龍谷大学名誉教授であり、著書・翻訳書を見る限り、都市関係のご専門のような気がします。芥川賞作家である平野啓一郎のご推薦が表紙画像の帯に見えます。その表紙画像は米国の自