葛藤指にペンをにぎりノートをひらく文字を線と点でもって描き文章のつらなりに変えてゆく息をつく天井を見やる聴こえるのは耳鳴りと、夜のしじま詩をつづることは視ること聴くこと思うことそのすべてを統合し文体をえらび描くこと私は愚鈍で自分の言っている
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時計毀れてしまった時計の止まった針をみつめる止まった針のさきの超新星をみつめる。指田悠志
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下町間延びしたような日向ぼっこの昼下がり僕はこの下町の猥雑を歩いた見知らぬ街で道に迷ってしまったらしいこんな町でも湧水の音が何処かしらに聞こえるここらのひとびとは少ない年収を苦にしながらどうやって食いつないでいるのかわからない大きな冬の日が
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