凍て蝶日だまりに いきている冬の てふてふは俺の居場所に 来たいのかひらりと 陽射しにのっては木枯しにながされるこの はりさけそうな いのちをどうすれば いいのだろう俳句のせかいで〈凍て蝶〉と呼ばれる この生きものこの魂(こころ)だけででき
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恋におちたてふてふふしぎな てふてふが樹々のあわいを舞っているゆたかな木洩れ日に 護られた真夏のような 陽射しなのだてふてふの すがたを眼で追いつづけるのは 骨が折れるので俺は花を一輪手折りてふてふの方へ 向けた純真無垢なてふてふは花の周り
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