mixiユーザー(id:6666326)

日記一覧

爺さんと愛犬よろよろ老々散歩お休みの床屋に明かり はや日暮れふらふらり夕暮れ自転車漕ぐおばさん南天の赤き涙に見ゆるは日は群衆は多面鏡かとその中で思う無人の公園に無尽の霊集う昼下がり

続きを読む

咳をすれば二人三人四人病室薄靄の中跳ぶ白鷺目で追いかける歌を忘れたカナリはリハビリ中狂い咲き狂うにあらず常なれば猫嫌いの住民よく見りゃ猫の顔「家畜人ヤプー」片手の女子高生

続きを読む

毎日が修行どころか拷問で足が棒ならば痛くはあるまいな相部屋の硬いベッドと高鼾たどたどしい言葉に癒し看護師ヤスミン暑い暑いとパンツ脱ぐ爺さん相部屋にナースコールは人生ドラマの開始ブザー

続きを読む

橋ひとつ鳥語を解する人がいて高校生高校生生下校道1ミリの神が世界を動かしている。七回忌父と恩師と愛猫の夏の字を名に持つ彼女冬生まれ四苦八苦四苦八苦と鳴く地獄蝉

続きを読む

きのういた人きょういないあしたは?泣きじゃくる成城石井のレジで幼子うがいしたら歯に挟まってたホウレンソウ出た病人のほうが多い世なのか病院行けば南天の花々地味に咲き誇り花の名の人またひとり散りにけり

続きを読む

しょっぱかったりすっぱかったり雲の色生きるか死ぬかではなく生きるは死ぬだ飲んで飲んで飲まれて飲んで腹薬朝焼けや上は水彩下油彩朝焼けがやけを起こしている脚が痛い放浪もできない

続きを読む

駅の前黒く染まってUberEats人絶えてスズメヒヨドリシジュウカラ濃き淡きピンク桃色夕化粧葉ばかりの立葵掠め燕飛ぶ葉ばかりのこれがモクレンだったとはドクダミという名のおかげで白妖し

続きを読む

暗い道探して歩く明るい日メニューよりたんと通った立食い閉まるぶらんこゆれるゆれるゆれる障害児乗せて行き帰りまだ続いてる立ち話サイボーグになりたし骨身に痛み増し痛くても死にたくっても梅の実は生る

続きを読む

保育園の黄色い塀の向こうから赤い声鳥飛ぶ猫跳ぶ子ら走るつくしんぼう見つける人の少なさやぼろアパート裏に回ればその名ベルビュー胡蝶蘭孤独に居並び新装開店桜咲く負けるもんかとイヌフグリ

続きを読む

いつもなら開いている窓が閉まっている居酒屋がガールズバーに 不動産屋がタコス屋に緊急事態宣言ごっこの子ら集う音階のない大合唱 保育園青空や真澄という名の友は今いつもの春がいつもの春とは違う春

続きを読む

年の瀬の駅前に饒舌な雲足を痛めて思い知る足は偉大なり昼の月 夜ではないから恥ずかし気公園のぶらんこキコキコ嘲笑いイスラムの女の顔で誰も皆よく寄った元立ち食いの前ホームレス♀

続きを読む