2020年7月の日記一覧(1ページ目) | mixiユーザー(id:6276271)の日記

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　「あ、ドブロク。ボモンティ型があと2台来たから、名前考えておいてよ」　たまたま目の前を通りかかったドブロクに手を振って、声を掛けた。　「エ……オ、オラが付けても良いだべか？」　何故かどぎまぎしているドブロク。勿論に決まっている。なんたって

　　ユピタルヌス歴３２２年２の月、１５の日　イズミル隊は正式に「師団」へと昇格となった。　近衛隊は師団が基本単位であるのだが、いかんせんイズミル隊は小隊規模である。隊員だってナザーウ・ボンジューの乗員合わせたって２００人に満たない。　更に言

　大ユピタルの映像機器は未だにブラウン管が主流だ。製造レベルとコストがこの世界ではそれが限界なのだ。　しかもやや粗製乱造品なのか、走査線が時々ブツ切れする。若しくは電力供給が不安定なのかもしれない…テレビの有る兵舎の食堂を見渡して、ぼんやり

　「お初にお目にかかります、開発部のギリム・スダック少尉です」　「スィベル・ジャン少尉だ。査察部である、これからは勝手気ままが通ると思うな」　執務室に入って来た二人を見て、ノラは驚く。２人ともノラよりやや年上の２０歳前後の女性だったからだ。

　　「メメット中尉。申し訳ないが駐屯地内で学校を作って欲しい。それも、なかなかハイスペックのヤツだ」　ドアを開けての一声、それに対し、メメットが仏の様な笑みを称える。　「…資金は？」　あー…話が堂々巡りだ。結局どこまで行ってもカネの話なんだ