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日記一覧
- 頑愚殿の戦 ３話 ��
- 2018年01月30日20:05
6月4日は特に敵が打って出てくる事もなく、いそいそと二の丸のそこかしこに芽吹くクララの草を引っこ抜いて回った。 クララは帰蝶様の持ってきた芋虫の幼虫が好んで食べる物だし、何より根っこには痺れる毒がある。イザ戦闘になれば敵方の井戸や飲み水に投
- 頑愚殿の戦 ３話 ��
- 2018年01月25日19:44
起きたら、もう翌日だった。 まだ頭がぼんやりとしている…… 遠くに進軍の太鼓やら法螺貝の音（ね）が聞こえる…… ハッ！ 父上が死んでいる！？ い、いや……そうじゃなくて！ 何日寝ていた？…まさか数日という事はあるまい。布団を跳ね上げ上野
- 神仏が習合する時
- 2018年01月23日17:44
先日、とあるお寺の手伝いに行ったのだが、そこのお世話人さんたちが興味深い会話をしておられた。 曰く、そこの寺の本尊は今までずっと開帳した事が無いらしい。文献を調べると開帳すると村に大火が起こるらしいのだ。先代住職が迷信だと一笑に付して開帳
- 頑愚殿の戦 ２話 ��
- 2018年01月19日02:14
おきりの方が去っていく廊下へ視線を流し、見てはいけないモノを見てしまって二度見した。 幽鬼の如く、老人が片隅に立っていた。木の洞の様な落ち込んだ眼窩から、冷たい視線が此方を見ている。 「……賢秀よ、籠城の見立ては整っているのか？」 ゾク
- 頑愚殿の戦 ２話 ��
- 2018年01月10日18:51
昨日から寝ていない。己が城に戻ってきた事で緊張が弛んだゆえか、今になって猛烈に眠気が襲ってきた。 だが、まだ対峙せねばならぬ相手がいる……それを済ませねばこれまでの事が全て水泡に帰してしまう。 その相手は…… 「あなた、お着きになったので
- 頑愚殿の戦 ２話 ��
- 2018年01月05日17:42
「報告します、殿（しんがり）の二名は雲林院出羽守の働きによって無事撤退出来た佳……されど、敵方もしつこく追撃の手を緩めておりませぬ！」 伝令の母衣衆が寄せてそう叫ぶと、決裁を待たず、先頭に伝えるために駆け去っていく。竹林中なので馬を下りて
