オバケのQ太郎、Qちゃん、オバQ。
ドラえもんはドライに見れば、
おうちに置いておくメリットがある。
あの四次元ポケットがあるから。
オバQは特に便利な道具は出してくれない上、
家にいたら大食いで経費は嵩み、ドジだったりする。
目もデカい。
ペットと思えば良いのかも知れないが。
個人的にオバQは好きである。
現代社会には失われがちで、
また価値として評価の優先順位も低いと思われる、
「チャーミング」という魅力を持っているから。
見た目も性格も。
そんなオバQ(「新」の方)で、
小学生の頃にてんとう虫コミックスで読んだ、
「サンタはくろうする」という一編が、忘れられない。
どういうわけか、周期的に脳内に浮かんで来るお話である。
今はインターネットで検索すると、
ダイジェスト版でこの様に作品と再会出来てしまう。
四次元ポケット的に便利な世、である。
http://blog.livedoor.jp/doraburo-777/archives/2742311.html
弟思いだけどちょっと抜けてて感情的で無邪気な兄オバQ、
兄ちゃんより賢くて化ける事も出来る弟O次郎。
サンタさんをまるで弟みたいに信じるオバQと、
オバQにまるで兄みたいに優しい嘘をプレゼントし黙っているO次郎、
二人のオバケによるクリスマスの奇跡。
気の利いた短編小説の様でもあり、
今読んだら、中高年の胸にちょい涙が。
思いだけで己の無力に悶えるオバQに、
絶妙なアレンジメントを与える原作者の優しいまなざしが、
何だかトーンチャイムの様に、響いた。
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