「はい、虹です」 受話器を取ってそう応えると、電話をかけてきた相手の女性はややためらいがちに聞いてきた。 「あのう…ムラタ スミさん(仮名)のお宅でしょうか?」 母の名前だった。 母は去年亡くなっている。私はほんの少しばかり警戒して聞き返した。 「
続きを読む
ログインでお困りの方はこちら
mixiニュース一覧へ