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日記一覧
- 『嫁の心得』（中得一美）・・・第一回日本エンタメ小説大賞の時代劇（映画化したら主演女優は誰にする？）
- 2017年01月29日19:16
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ある映画関係者から薦められて久しぶりに時代劇の小説を読んでみた。たまには物語世界で楽しむのもいいだろう。肩ひじ張らずどこまで楽しませんてくれるか。フィクションの面白さは映画でも小説でもそれなりに味わってきたつもりだ。ただこの小説が受賞した日
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代々木上原のけあきホールで、ウクライナの民族楽器（バンドゥ−ラ）の演奏者として有名なナターシャ・グジーさんの演奏と歌のイベントがあった。これがすごいのなんのって、言葉ではいえない生の迫力だった。美しい人だが、迫力のあるいろいろな声がエレジー
- 『MARCHING−明日へ−』（中田新一）／『母よ、』（ナンニ・モレッティ）
- 2017年01月27日13:46
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中田監督の作品を昨年から見ている。この監督の作品には決してぶれない人に対する思いやりがあるように思う。そう簡単に言っては身もふたもないわけだが、ただそのような思いやりを描くのにはどうしても登場人物の葛藤や苦悩を描かなければならない。また他者
- 『デストラクション・ベイビーズ』（真利子哲也）・・・愛のない世界を生きる若者の暴力の行方
- 2017年01月27日12:40
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即物的な暴力がどこからくるのか？そう考えざるをえないような作りで、18歳になって家を出て街で手当たり次第に見かけた人に殴りかかる。相手が何人だろうと殴り倒される覚悟で向かっていく。まるで相撲や格闘技の出げいこや乱取りを見ているような気持になる
- 「特別展 火焔土器」（渋谷 國學院大學博物館）・・・こんなに本物をまとめて見るのは初めて
- 2017年01月24日10:50
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岡本太郎に言わせなくても、縄文時代の中期の火焔土器の造形はおもしろい、そう思っている人は多いだろう。ピカソやカール・アインシュタインなら黒人彫刻に目をとめるところを、岡本は日本の縄文・弥生に目をとめる。若いときにはバタイユやレリスなどと社会
- ●南日本新聞「南点」の掲載記事� 崚�て布とおフヂさん」�◆屐愎椋匯蹇戮肇皀鵐拭璽献紂�
- 2017年01月20日18:17
今年度半年、南日本新聞（鹿児島県全域・一部宮崎・熊本県）の文化欄「南点」に記事を書かせてもらっています。掲載２回分をご紹介します。� 崚�て布とおフヂさん」は随筆的な文章として書き、�◆屐愎椋匯蹇戮肇皀鵐拭璽献紂廚諒�は詩論として書いてみました
- 『盲目と洞察』（ポール・ド・マン 宮��裕助・木内久美子＝訳）� 屬泙┐�き」レジュメ
- 2017年01月15日22:12
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読書会の覚書として。〇『盲目と洞察ー現代批評の修辞学における試論』 「まえがき」レジュメ題名のふたつの概念・盲目〜偶然的なこと、無自覚なこと・洞察〜批評的実践から出てきたものこの書物の位置づけは・・・ ロマン主義およびロマン主義以降の文学の
- すみだ北斎美術館『北斎の帰還』展・・・風景が見栄を切るとは？
- 2017年01月14日20:36
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今年はどうも葛飾北斎の浮世絵をたくさん見られる年になりそうだ。今後「北斎とジャポニスム」という企画展もどこかでやると聞いた。私はもうずいぶん前に長野県小布施にある北斎美術館を訪れたことがある。それ以来、あまり浮世絵の方面はピンと来るものがな
- 『楽興の時』（アドルノ）・・・シューベルト論はあまり書かれていないのか
- 2017年01月09日14:39
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井上和雄という経済学者は専門が音楽ではない。しかし弦楽四重奏曲をハイドンをはじめベートーベン、シューベルトと仲間と弾いてきている。その経験に基づいた音楽評論をこれまで書いてきて、結構読み手に評価されてきた人のようだ。私はシューベルトに現在つ
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正直いって今年の正月の日本映画は用意されていたのだろうか。昨年ヒットを飛ばした『シン・ゴジラ』、『君の名は。』、『世界の片隅に』、『聲の形』などがまだ映画館でかかっているゆえなのか。公開の差し控えをやっているのではないだろうか。いかがだろう
- 『映画 立川談志』（加藤威史）・・・イリュージョンという概念と人情話「芝浜」
- 2017年01月05日20:37
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立川談志といえば、えー〜と少し枯れた声でひっぱって、顔をゆがめて、斜めにしたり、唇を引きつらせたようにしたりと声・顔の表情というようなことをとてもよく気にしながら、現代的な話（われわれと地続きのネタで）を枕にしていつ終わるともない枕が、する
- 『お気に召すまま』（シェイクスピア 演出 蜷川幸雄／出演 成宮寛貴 小栗旬・・・）
- 2017年01月04日14:45
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この演劇は女性二人組が劇のカギを握っているという点で、しかも女性が男性に成りすますという点でも、『ベニスの商人』のポーシャを想起させる。この劇はめでたい劇（『真夏の夜の夢』同様に最後には何組ものカップルが結婚する）でもあるので、演目として取
- 『革命児サパタ』（エリア・カザン）、再び『セッション』（デミアン・チャゼル）・・・チャーリー・パーカーを思い出させる
- 2017年01月03日12:35
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『波止場』の衝撃が少し忘れられない。エリア・カザンはあれだけリベラルな映画を撮っているのに、ハリウッドの赤狩りになどに手を貸したのか。この映画の前に撮ったメキシコ革命を牽引した『革命児サパタ』を見た。マーロン・ブランドとのコンビは『波止場』
- 『山の郵便配達』（霍建起 フォー・ジェンチー）
- 2017年01月02日14:14
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皆様、あけましておめでとうございます。今年の1本目はジャン・ルノワールの『ピクニック』になるのか、この『山の郵便配達』になるのか。いずれにしても自然の近くで登場人物たちが自分の生き方を探る映画である。舞台は湖南省西部の山岳地域。点在する村村
- シューベルト最後の「弦楽四重奏曲 第15番」２楽章の跳ね上がる音（3回）の繰り返しに立ち止まる
- 2017年01月02日13:43
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年末から新年にかけてシューベルトをあれこれと聴いている。歌曲から入って、交響曲やピアノソナタなどをつまみ食いしたが、弦楽四重奏曲を繰り返し聴いている。弦楽四重奏曲といえば、「ロザムンデ」（第１３番）とか「死と乙女」（第１４番）とかが有名だが
