読書会の覚書として。
〇『盲目と洞察ー現代批評の修辞学における試論』 「まえがき」レジュメ
題名のふたつの概念
・盲目〜偶然的なこと、無自覚なこと
・洞察〜批評的実践から出てきたもの
この書物の位置づけは・・・
ロマン主義およびロマン主義以降の文学のいっそう広範な研究の副産物として
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非体系的な書物ー現代批評史や批評の科学の叙述には寄与しない書物
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関心は「文学テクスト」・「文学言語そのもの」ーとはいえ純粋なそれではない
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批評家（読むことに自己意識的、専門的な読者）について書こうとしている
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“読むことの複雑さ”を自覚しなければならない
よって批評家のテクストの方が詩や小説のテクストよりも“読むことの複雑さ”に触れやすい
※「文学の本性について彼ら（批評家）が述べる一般的な言明（かれらの批評方法の基礎となる言明）と、彼らの解釈から生ずる実際の結果とのあいだで逆説的な齟齬（矛盾）が現れる」
※批評家の洞察が論駁する諸前提に負っているように思える
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齟齬のパターンが文学言語一般に不可欠な構成的特徴になっている
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・結論として
読解行為が、真と偽が相互に緊密に絡み合う終わりなきプロセスとみなされる
※逆にいえば・・・文学テクストが有限な意味や意味のまとまり、あるいは文学理論の支配的図式に還元されることはない。
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