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2017年01月24日10:50

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「特別展 火焔土器」(渋谷 國學院大學博物館)・・・こんなに本物をまとめて見るのは初めて

岡本太郎に言わせなくても、縄文時代の中期の火焔土器の造形はおもしろい、そう思っている人は多いだろう。ピカソやカール・アインシュタインなら黒人彫刻に目をとめるところを、岡本は日本の縄文・弥生に目をとめる。若いときにはバタイユやレリスなどと社会学研究所にいて影響を受けたところが大きいと思う。民俗学的資料にも相当目を通して、旅をして集めたことは太陽の塔の内部に展示したことでも知られている。

さて、今火焔土器を集めた特別展を渋谷にある國學院大學の博物館でやっている。これほど集めたのは見たことがなかったので出かけた。東京国立博物館にも数点があるのみで、展示されていない場合が多い。新潟を中心に出土し、それを集めて持ってきている特別展だ。

上方の火焔の造形だけでなく、下方の線や模様の付け方も注目した方がいい。粘土に小石などが混ざると焼いたときにひびが入るだけでなく、後で割れやすい原因となる。だから粘土を作るまでの過程もきっと慎重にやっていたにちがいない。もちろん割れたものを修復して展示していることは忘れてはならないが。

一度普通のつるっとした花瓶をつくる要領で作り、その表面に後で模様を入れていき上方の火焔の造形に入って、ひねったり立ち上げたり穴をあけたりしているようだ。よかったらどうぞ。
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