「ねえ、これが鶏の産んだ卵だなんて信じられる?」 カミさんが興奮の面持ちで手にしている卵を見て驚きました。これまでに見たこともない大きさです。カミさんは種子島自然卵農場から週に一回取り寄せているのですが、受け取った際にふたが閉まっていな
私はよく夢を見ます。幼少からそうでした。それも色付きです。昔風に言えば総天然色カラーです。昔読んだ高木淋光著「占い推理帖手相篇」に「カラーの夢を見るのは一万人に一人」と書いてありました。ですから私は珍しい存在なのです。さらに夢判断の本に寄
朝から雨が降っていましたが、正午近くなったら上がりました。それを確認した猫のイークンは「外に出たいニャーン」とガラス戸の前で私を呼んだのです。遊びに行くときは自分で勝手に開けて出て行くのですが、わざわざ私を呼ぶときは、たいていトイレの用を
私の運転免許証は平成28年の誕生日(81歳)まで有効です。先日、関東に住む愚息が突然やってきました。ちょっと日程的に空きができたので来てみたといいます。電話での応対はあるのですが、10年以上顔を合わせていないので、様子を見に来たのだそうです。
種子島はいまコスモスが満開です。西之表市内から国道58号に向かう途中の赤尾木橋手前の空き地、58号に入って坂を上ったところの種子島警察署之花壇など、あちこちに咲き乱れています。 そして中種子の増田宇宙通信所近くのコスモスが、秋の陽光に輝いてい
トイレから出てきてテーブルの上を見たら、カメラのレンズのキャップが置いてありました。またつけ忘れたかと、忘れっぽくなった自分を呪いながら、カメラの置き場所に行ってみたのですが、ありません。ついにカメラもどこかに置き忘れたのか……しばらく考
我が家の家族のイークンというメイクーン系の大型猫は、テレビなどに登場する猫とは毛色が違います。本来猫という生き物は愛玩系であるはずなのに、彼の場合は体が大きいということもその一因かもしれませんが、抱かれるのが大嫌い。さらに家の中にじっとし
夏の間も咲いていたピンクと黄色の花が、秋の気配が漂うようになっても、隣り合わせて元気に咲き続けています。昨年カミさんに教わって、覚えたつもりだった花の名前が出てきません。 「あそこに咲いているピンクと黄色の花は、何ていう名前だっけ」 改め
車で中種子からの帰り道、道路脇に7〜8メートルほどの長さで一列、赤いヒガンバナが咲いており、その見事さに目を奪われました。 「これだけ一直線に咲いていると迫力満点だね。去年もこんなに咲いていたかなあ」 後部座席のカミさんに声をかけました。
純白とオレンジ色の羽を広げ、ツマベニチョウが緑の間を縫って通り過ぎ、そのまま高度を上げて飛び去って行きました。昨年はあまり姿を見せなかっただけに、その際立った色鮮やかさが目に焼き付きました。 もう二十年近く前の話になりますが、私達夫婦が種
猫のイークンは3歳になって予知能力を身につけたようです。といいますのは、朝から土砂降りの雨だった日のことです。アウトドア派のイークンは、最近雨だと分かると外に出たいと騒がなくなっていました。常日頃は早朝4時には私を起こしに来ていたのですが
外は今日も30度を超える暑さ、まだまだこの暑さは続くのだろうなあ……エアコンを切り、ガラス戸を開け放ち、網戸にしてカンカン照りの庭に咲く赤紫の百日紅を何となく眺めていました。風というよりは空気が動いていると言った感じですが、時折り枝を揺らし
ピンクの百日紅が咲きました。そしてすぐ隣には白いハイビスカスが咲いています。その白い花の中に、まるで百日紅のピンクに染められたかのように、ピンクの花が二輪混ざっています。このピンクの花は3年前から咲きだしました。今年の場合は二輪とも全体
午後6時、散水を始めたら、クロアゲハがサンダンカの周りを旋回し始めました。だいたいこの時間になると、クロアゲハが飛来するのですが、この日は低く刈り込んであるサンダンカのまわりを離れないのです。 そしてサンダンカの花にとまってゆっくり蜜を吸
つい先日の満月の前夜、8時ごろ夕食に帰ってきたイークンは、食後外に出せと大騒ぎ。その騒ぎ方が尋常ではなかったので、ガラス戸を開けてやりました。通常なら3〜4時間もすればお腹を空かして帰宅するのですが、その夜はなかなか帰ってきません。 午前
我が家の玄関先には、鉢植えのグレープフルーツが一本立っています。今年もその葉にクロアゲハ蝶が卵を産み付けにきました。 梅雨が明けて晴れた日の夕方、クロアゲハが一匹、そのグレープフルーツの木の周りを飛び回っていました。葉にとまっては卵をうみ
「イークン、今日も雨だね、外に行けなくて残念だね」 つまらなそうな顔をして、ガラス戸から外を眺めている猫に話しかけました。イークンは私の顔を見上げて「ニャーン、何とかしてくれよ」と言うかのように、お尻を持ち上げ、両手(前足)前方に伸ばし、
今日はカミさんの誕生日。郵便物を郵便局に届けた後、カミさんには内緒で、生花店に花束を注文してきました。 朝からカミさんは何か言いたそうな顔をしていたのですが、素知らぬ顔をしている私の態度に、ついに待ちきれなくなって、声をかけてきました。
ピカッ!と光ったと思ったらドカン!ときました。 その大音響に地響きがして、ガラス戸が揺れました。 「今のはどこかに落ちたわよね」 カミさんがそう言った途端に、電気が消えました。 「これで梅雨明けだね」 関東に住んでいた方が永い私は、そのこ
「おー、見事なカサブランカが咲いたね」 白がワインレッドを囲んだ、色鮮やかな花が、小雨の降るなか、縁側の正面に咲いていまあした。 「あら、カサブランカではないわよ。えーと、なんという名前だったっけなあ。カサブランカではないことは確かなのよ
今日は雨……9月がくれば4歳になる猫のイークンは、自分の居場所の籐椅子の上で不貞寝を決め込んでいます。1〜2歳のころには、雨が降ろうが槍が降ろうが、さっさと外に出て行き、泥だらけの足で帰ってきて、カミさんに抑えられ「やめてよニャー、アーオ
立夏も過ぎて、暖かさを感じるようになった夜のこと、玄関先のクジャクサボテンが開きました。昼間見たときにはまだ蕾だったのですが「今夜咲くかも」と言ったカミさんの言葉通り、一輪だけですが、見事に花開きました。 玄関の灯りの中、闇に浮かび上がる
猫は人の心の動きに敏感です。老夫婦が難問にぶつかり、夕食をとりながら「どうしたものかねえ」と顔を見合わせうなだれていると、メイクーンタイプの大型ネコのイークンが「元気をだしてニャーン」と二人の間に入り込み、前足を揃えて大きな体を横たえ、二
昨年の母の日に、関東の千葉県船橋市に住む息子の嫁が贈ってくれたペチュニアが、今年も見事に咲き誇っています。さらに一回り大きく成長して、咲きっぷりは華やかさとともに迫力もアップしています。 そのすぐ横には、花びらがピンクに縁取られた、白い
縁側のガラス戸を開けると、目の前にあるニオイパンマツリの香りがフワーッと流れ込んできます。洗濯物を干しに出たカミさんは「よく育ってくれたわねえ」と深呼吸をします。種子島に移り住んだ年に植えた苗木が、今では軒先に届くばかりに育っています。
種子島ではお花見皆既月食とはいきませんでしたが、雲の切れ目から顔を覗かせてくれたので、三脚を持ち出してカメラをセットしました。 7時半過ぎに左下の方が欠けているところが撮れましたが、その後は雲の中。8時半過ぎに顔を出したときには、左上の方
カミさんが嬉しそうに「今日もよその奥さんから、いつもきれいな花が咲いていますねって声をかけられたわよ」と報告をするものでしたが、最近では水撒きをしている私にも声をかけてくれるようになりました。 門柱の横につりさげてある鉢を指さし「可愛
今年もシンピジュウムが咲いています。 「花屋さんのようにはいかないけど、よく咲いているね」 「母が育てていたころも咲いてはいたけれど、これほど立派ではなかったのよ。毎年アタシが肥料をやっていたから、こんなにたくさん咲くようになったの。母も
市役所の用を済ませて帰ってきましたら、カミさんがデジタル一眼を首から下げて何かを撮っていました。最近カミさんもたまにはカメラを手にするようになりました。 「去年船橋の嫁さんが送ってきた花が、今年もよく咲いてくれたので、見せようと思って撮っ